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2023.05.21

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ミハラヤスヒロ、DJ MURO、鳥羽周作……ファッション通14人が愛用する「青いモノ」


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ファッションデザイナーもスタイリストも、業界人は「青」に夢中!

オーシャンズ5月号からお届けしたデニム集青アイテム総まとめのお次は、ファッション通14人の青い愛用している私物をご紹介。

1. メゾン ミハラヤスヒロ デザイナー 三原康裕さん
“フェティシズムに通じる”ブルーな私物



「古いもの、そしてヴィンテージライクなものたちにはどこか色っぽさを感じる」と語る三原康裕さん。

「新しいものには未来への希望がありますが、“時の変化”を感じさせるものには愛着が湧いてくる」。

青へのこだわりを聞いてみると、特にこれまで意識はしてなかったようだが、愛用のヴィンテージを見返してみると、そこには多彩な“青”があった。

「青もフェチのひとつなのかも知れない」と、自身の青好きを改めて確認できた日でもあった。

2. プロデューサー/DJ MUROさん
ブルーは「子供ができて、好きになれた色」



「実はずっと青が苦手でした。“男の子は青”というのが当たり前の小学生時代に、人と同じことが嫌いだった僕は意識的にそれを避けるようになりました」。

そう語るMUROさんの意識が変わったのはつい最近とのこと。

「なぜだか数年前に娘が生まれたタイミングで、青が心地良く感じるようになったんです。今ではすごく落ち着く色になりました。

ジャズの象徴的な色でもあるし、今ではいろんな青を見直して楽しんでいます」。

3. スタイリスト橋本 敦さん
ネイビーは「クリーンで落ち着きのいい色」



「僕にとってネイビーはクリーンで、かつ使い勝手の良さを感じる色です。組み合わせるにもどんな色とも相性がいいし、飽きが来ない」。

そう話してくれたスタイリスト橋本 敦さんに、私物のネイビーアイテムを教えてもらった。

4. ノンネイティブ デザイナー 藤井隆行さん
「今も昔も変わらず好きな色です」



藤井隆行さんが青の色調に特に意識的になったのは、自身のノンネイティブのファーストシーズンがきっかけだという。

「世の中が黒ばかりだったときに、僕らはあえて黒をネイビーに置き換えました。ほんの少しのバランスで高級感が出るし、逆に安っぽくもなるから難しい色ではあります。

でも、優しさや誠実さとか、そういうポジティブな面を感じられるネイビーが、やっぱり好きなんです」。

5. シオ オーナーシェフ 鳥羽周作さん
「自身を表す色であり、人と人をつなぐ色」



「クローゼットはネイビー一色」と語る「シオ」オーナーシェフの鳥羽周作さん。原点は父の背中だそう。

「洋服も含め影響を受けました。父が以前青いミニクーパーに乗っていて、そこから好きになり、年齢を重ねるほどにシックなネイビーへと傾倒していきました」。

その愛は車から店舗(シオ)の内外装にまでいたる。これぞ真のネイビー好きだ!

6. ベドウィン & ザ ハートブレイカーズ ディレクター 渡辺真史さん
「心に訴えかけるエモーショナルな色」



「青は海や空を連想させる気持ちいい色ですが、僕にとっては儚さを感じさせる繊細な色でもある。片や、働く男たちが身に着けてきたカバーオールやデニムなど、彼らの汗や熱意も感じさせますよね」。 

そう話すのは「ベドウィン & ザ ハートブレイカーズ」ディレクターの渡辺真史さんだ。

色のトーンはもちろん、抱く感情も実に幅広い。感情移入しやすい色だからこそ、それが思い出となり今なお彼の周囲を彩っている。

7. AG代表 片野英児さん
「第一次アメカジ世代」の愛用品



自身を「第一次アメカジ世代」と形容するAG代表の片野英児さん。

当然アイビーやトラッドの洗礼を受けているが「昔のままは退屈だから、ネイビーを着るときには定番のベージュよりも同系色やモノトーンと合わせたい」という。

「惹かれるのは運動着やワークウェアだったり、目的を持ってつくられた洋服。機能美と一緒にそんな配色を楽しめたら最高です」。

8. 駿河台 矢口 店主 矢口憲一さん
「日本海のような深いネイビーに惹かれる」



「駿河台 矢口」店主の矢口憲一さんが青に惹かれる理由は、幼少期の忘れられない記憶に由来するそうだ。

「僕の祖父が山形県の飛島という、人口200人くらいの小さな島の出身。幼い頃に見たその島の景色が今も好きで、海にまつわる色や柄が増えたような気がします。

そのせいか僕が惹かれるのはリゾートみたいなエメラルドブルーより、日本海のような深いネイビー。無意識的にあの景色を求めてしまうんです」。

9. キャプテンサンシャイン デザイナー 児島晋輔さん
「メンズの基本の色だという意識がある」



「基本的にネイビー、グレーを着ることが多いです」と話すキャプテン サンシャインのデザイナー・児島晋輔さん。

古今東西のアーカイブに触れてきた彼らしい、エイジレスなカラーパレットだ。 

「なんで好きなんだろう。ネイビーは白いスニーカーが堂々と合わせられるとか、いろんな理由がありますが、やっぱりメンズの基本の色だという意識がいつも自分の中にある気がします」。

10. スタイリスト 荒木大輔さん
「今はネイビーが気分」愛用ヴァンズも全部、青い!



「今までの自分を振り返ると、ブラックが気分の時期とネイビーが気分の時期とが波のように交互に来ます」という荒木大輔さんは、今まさにネイビー熱が再燃中だという。

「もともとファッションの入り口がアメカジで、そこにいろんな要素をミックスして品良く着るのが好みです。

黒にはない柔らかさがあって、また違ったシックな印象を与えてくれる頼れる存在です」。

11. ファンアゲイン 店主 高島大輔さん
「青と白の交織で生まれるトーンが好き」



ブルーの色調は数あれど、特に惹かれる条件は“色合いに奥行きがある”ことだと話すファンアゲイン・店主の高島大輔さん。

「あまり気にしたことはなかったけれど、似た素材でもダンガリーよりシャンブレーのほうが好きで、青と白の交織で生まれるトーンが好きなんだと思います。

ベタっとした青は僕には少し難しいと感じます。デニムをよくはくのも、それが理由なのだと思います」。

12. ビームス クリエイティブディレクター 中田慎介さん
「格好つけたいときにはネイビーを着る」



’77年生まれの中田慎介さんにとって、幼心に眺めていたアウトドアギアの配色は重要なキーカラーになっているそうだ。

「特に’70〜’80年代のものですね。だから僕の中では、その時代に多かったロイヤルブルーに特別な思い入れがあります。

僕は黒が似合わないので、格好つけたいときには、ネイビーを着るのが定番です。改めて考えると、青はずっと身近にあった色だったんです」。

13. エイトン ディレクター 久﨑康晴さん
「年齢とともに感性へ染み込んでいく色」



昔から染色の研究を重ねてきた「エイトン」ディレクターの久﨑康晴さんが、ここ10年ほど特別な感情を抱くのが藍である。

「機械で生み出した均一的な色より、粒子の大小がもたらす粗さによる藍に美しさを感じます。

フィルムで撮影した写真のような味と温もり、そして広く繊細な色出しの幅。実に、掘り甲斐のある色ですよね」。

14. プロサーファー 平原颯馬さん
「“青”から連想するのは、海よりも空」


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プロサーファーの平原颯馬さんが青から連想するのは、海よりも、そこから見ている空なのだとか。

「思い返すと天気が悪いと自分の着る服もダークトーンが多くなりますが、気分のいい晴れた日は爽やかさなブルーを取り入れたくなります。

“ブルーな気持ち”という言葉がありますが、僕にとってはネガティブなイメージはなく、明るく前向きな気持ちを表現する色なんです」。

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