ベドウィン & ザ ハートブレイカーズ ディレクター 渡辺真史さん 50歳●自身のブランドのディレクターとして活躍する傍ら、休日は柔術やボクシングなどの格闘技に没頭。最近はドラムにハマり友人と一緒に演奏を楽しむことも。
▶︎すべての写真を見る 「青は海や空を連想させる気持ちいい色ですが、僕にとっては儚さを感じさせる繊細な色でもある。片や、働く男たちが身に着けてきたカバーオールやデニムなど、彼らの汗や熱意も感じさせますよね」。
そう話すのは「ベドウィン & ザ ハートブレイカーズ」ディレクターの渡辺真史さんだ。
色のトーンはもちろん、抱く感情も実に幅広い。感情移入しやすい色だからこそ、それが思い出となり今なお彼の周囲を彩っている。
時とともに現れるさまざまな青にいまだ魅了される
「リーバイス」のジャケット「こちらは’50年代のセカンド。この中にはいろんな青が入っていますよね。元の色に加え、袖を通すたびアタリなどに表れるトーンの違い。そのコントラストが美しいからこそ、いまだに惹かれるのかなと。
袖を通す機会が減った今は、旅先で手にしたり、いただいたりするピンバッジを飾りアート的に楽しんでいます」。
良き旅の想いと空気を秘めたスーベニア
「ヘレボルム」の靴「ゼニアのショーに招待され、イタリアへ足を運んだ際にお土産として購入。現地で作られたもので、美しいベルベット生地や繊細な金刺繍にものづくりの本場ならではの美意識を考じさせます。
生地の特性上、紺色の深みがいっそう感じられます。高級感がありますが、手に入れたのは宿泊した老舗のホテル内にあった売店です」。
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