20年以上前に有名刑事ドラマで一躍有名になったモッズコート。
今では完全に定番化した印象だが、もとはミリタリーアイテムとして誕生したこのコート、意外と着こなすのが難しいと感じることも多いのではないだろうか。
この記事では
- モッズコートをおしゃれに着こなすコツ
- モッズコートのおしゃれなメンズコーデ
- コーディネートのポイント
について紹介していく。
モッズコートの着こなしに悩んでいたら、ぜひ参考にしてみてほしい。
モッズコートとは?
モッズコートは、1950年代にアメリカ陸軍で使用されていた軍用パーカーがデザインのもとになっている。フードがあり、フィッシュテールと言われる燕尾服のような裾のデザイン、色はカーキなのが特徴だ。モッズコートという名の由来は、1950年代後半から1960年代にかけてモッズと呼ばれていたイギリス・ロンドンの若者たちが愛用していたことからきているそうだ。日本でも定番化する人気で秋〜冬~春と3シーズン着回せるタイプのものもよく見かける。メンズのみならずレディースでも人気のアイテムだ。
モッズコートを着こなすコツ
モッズコートをうまく着こなせないと思っている人は、どのようなところが難しいと感じているのだろうか。
おそらく、モッズコートのイメージがミリタリーで固定されていたり、何となくモッズコートはダサいような気がするというあたりだろうか。
実は、そういった悩みはどのようなモッズコートを選ぶか、どこにポイントを持ってくるかでかなり解消されるはずだ。
この記事では
- ミリタリーのイメージが強いモッズコートには逆にキレイめアイテムを合わせる
- 着丈は膝上を選ぶことで重くならず着こなせる
- Yラインを意識してまとまりやすく
といった点を実際のコーデを見ながら説明していく。
上記のポイントを押さえてモッズコートをおしゃれに着こなそう。
キレイめアイテムで揃える
ミリタリーのイメージが強いモッズコートのコーデを男らしい印象のあるアイテムでまとめてしまうと、カジュアルに寄り過ぎておしゃれなイメージから離れてしまう恐れがある。
モッズコートをキレイめのアイテムで揃えることで、ほどよくカジュアルを取り入れた大人のモッズコートコーデが完成する。
こちらのコーディネートは、白のシャツに鮮やかな赤のスプリングカーディガン、ボトムは上品なグレンチェックのパンツを合わせている。ジオメトリックな柄のトートバッグもアクセントに。
キレイめアイテムで固めたコーデをモッズコートでカジュアルダウンさせることで、遊び心がある大人のモッズコートの着こなしになっているのではないだろうか。
着丈は膝上
モッズコートと言えば膝下くらいのちょっと長めの丈が思い浮かぶ人も多いと思うが、モッズコートをおしゃれにスッキリと着こなすためには、着丈も重要になる。
膝上のモッズコートを選べば、重心が下に行きすぎず、野暮ったさやもっさり感を回避できる。
スタイルにあまり自信がないという人にも、少し短めの丈で軽やかに見せるのはおすすめだ。
Yラインを意識するとまとまりやすい
上半身にポイントを持ってきたYラインを意識したコーディネート。
ボリュームのあるアウターを選んだ時には、ボトムは細身にしてYラインのシルエットを意識してみよう。
目線が上に行くことで自然とスタイルアップが期待できるコーディネートとなる。
モッズコートおすすめコーデ
ここからは、モッズコートの着こなしに悩む人向けにおすすめのコーディネートを紹介していく。
野暮ったい、ダサい、ミリタリー感が強すぎるといったモッズコートの着こなしの悩みにも、色選びやシルエットでイメージはだいぶ変わり、大人のキレイめMIXスタイルが可能になる。
ぜひこれらのコーディネートをモッズコートの着こなしの参考にしてくれたら嬉しい。
オフホワイトの軽やかなモッズコート
珍しいオフホワイトのモッズコート。
しかしながら、ヴィンテージのM-51をベースにしたデザインはモッズコートとしてのポイントをしっかり押さえている。
ボトムも同色で合わせてセットアップ風の軽やかなコーデ。
パンツは細身でYラインを意識して
こちらのモッズコートはオーバーサイズのシルエットでも、撥水性のある綿ポリ素材でキレイめカジュアルに仕上がっている。グレーのパーカーを合わせてシンプルカジュアルに。
パンツは細身のほうがYラインになりおしゃれな印象になるだろう。
ワードローブに欠かせない3wayモッズコート
王道のカーキで古着のようなリアルなルーズ感が魅力のモッズコート。
フード部分にワイヤーが入っていてシルエットが調整できるのがポイント。ライナーを取り外すことで真冬以外にも着用できる3wayコートはワードローブに欠かせない存在。
M65モッズコートを現代の感覚に合わせてアレンジ
古着でも人気のM65モッズコートを現代の感覚に合わせてアレンジ。ほどよいゆとりのあるサイズ感で中に厚手のインナーを着てもすっきりと見える。ライナーの付け外しで3シーズン対応可。
パーカーを合わせてカジュアルにしたいときは、パンツはキレイめを持ってきてバランスを取って。
ショート丈モッズブルゾンならきれいにまとまる
細部は本格的なモッズコートを再現しながら、現代風のシルエットに仕上げたショート丈のモッズブルゾン。
コットンリップストップ素材はナチュラルで軽やかな印象を与えてくれる。
グレーのパーカーを合わせて目線を上に。
ボトムはワイドパンツでもショート丈モッズブルゾンならきれいにまとまる。
あえてのキレイめMIXスタイルで勝負
スタンドカラーのモッズコートは、パーカーやスウェットにも合わせやすいが、あえてキレイめなカーディガンやプルオーバー、タックパンツを合わせることで、キレイめMIXスタイルになりおすすめだ。
春にはカラーニットにチェックのパンツなど、春らしく色を取り入れたスタイルもいいだろう。
タウンからアウトドアまで幅広く活用
ポリエステルコットンの撥水生地はシャリっとハリのある素材なので、タウンからアウトドアまで幅広く活用できる。
スーツに合わせてビジネスシーンにも、スウェットに合わせてラフな着こなしにも対応できてしまう万能な一着。
短めの着丈なので細身のパンツを合わせてモードな着こなしも可能。
M-65をベースに大人のミリタリースタイル
フードをなくしてすっきりとしたデザインがポイントのモッズコート。
M-65をベースに大人のミリタリースタイルが実現した。インナーのグリーンのパーカーがいいアクセントになっている。
カジュアルスタイルに相性抜群
軽量だがハリのあるコットンナイロン素材のモッズコート。
ミリタリーをベースにしたデザインながら、ハーフ丈にすることで着回しやすく、ワイドなシルエットはカジュアルスタイルに相性抜群。
インナーにはパーカーなどのフードやニット、ボトムスはワイドなパンツがおすすめ。
大人のキレイめスタイル
ブラウンのモッズコートにベージュのハイネックニットを合わせて、ミリタリー感を感じさせない大人のキレイめスタイルへと昇華させている。アンクル丈のパンツにボリュームのある靴を合わせて足元もすっきりと。
モッズコートで冬をおしゃれに乗り切ろう
毎年いろんなブランドから発表されるモッズコート。誰もがワードローブの中に1枚は持っているほど定番化したアイテムだが、いざコーディネートとなると野暮ったくなったりミリタリー感が強すぎたりして使いづらいものだった。
今回の記事では、そういったモッズコートの着こなしのお悩みについて
- キレイめアイテムで合わせる
- 着丈は膝丈
- Yラインシルエットを意識する
という点からコーディネートのヒントを提案してみた。お役に立てただろうか?
これらのポイントを押さえつつも、自分の体型やイメージに合ったモッズコートを選んで、日々の洋服選びを楽しんでいただきたいと思う。