「自走式」だと心拍数がコントロールしやすい
ランニングマシンを使用する場合は、常に心拍数チェックすることが大切。目的に合わせた設定値にキープできていないと、期待するトレーニング効果を得られなくなってしまう。
そこでおすすめなのが、心拍数をコントロールしやすい
「自走式」のランニングマシン。自分の脚力だけでなく、全身を使ってベルトを動かす仕組みなので、
心拍数の数値に合わせてスピードを上げ下げしやすい上に、全身運動ができるという利点がある。
とはいえ、ジムによっては設定スピードに合わせて自動的にベルトが動くタイプのランニングマシンしかない場合もある。そんなときは多少面倒ではあるが、心拍数が上がりすぎたらスピードを落とすなど、速度の微調整をしていこう。
「運動歴が短い、あるいは今まで有酸素トレーニングをしたことがない人は、最初に心拍数が一気に上がってしまうことに注意してください。そうなると、心肺への負荷が大き過ぎて危険です。そんな人は、
はじめはウォーキングでも十分。しばらくは心拍数のゾーンを意識しすぎず、120~130拍/分をキープできる体づくりを目指しましょう。
歩くスピードは時速8km程度が目安ですが、それで心拍数が設定値を超える場合はスピードダウンしてもOKです。とにかく心拍数を基準に」(新田さん)。
もちろん、ランニングマシンで走るとき以外でも心拍数を意識する習慣づけが大切だ。
「スポーツウォッチやスマホ、ウェアラブル端末等で逐一心拍数をチェックしながら歩く、または走るといいです。機種によっては、事前に心拍数を設定し、設定値を超えるとアラートが知らせてくれる便利なものもあります」(新田さん)。
最後にもうひとつ、ランニングマシンを使ううえで新田さんが重視するのがフォームだ。正しく着地して、正しく蹴り出さないと、ケガをしやすくなるという。
「時短高負荷なトレーニングは体への負担が大きいのも事実。きちんとしたフォームで歩き、走らないとケガをします。まず、
つま先は常に真正面を向いている状態を維持すること。外や内に向くと、脚を痛めます。そして、
左右の肩から膝、足にかけて、それぞれ1本の軸が通っていることをイメージしてください。いわゆる
2軸フォームです。道路の白線をまたいで、両端をギリギリ踏まないように着地していく、と言うとイメージしやすいかもしれません」(新田さん)。
目的に合わせた心拍数とケガしにくいフォームを意識して、ランニングマシンを使った時短高負荷トレーニングを実践してみよう。
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歩き方楠田圭子=取材・文 渡邊明音=写真