OCEANS

SHARE

  1. トップ
  2. からだ
  3. 筋トレの前に骨を整えろ!おじさんサーファーが“骨格ベクトルトレーニング”で得た変化

2022.04.30

からだ

筋トレの前に骨を整えろ!おじさんサーファーが“骨格ベクトルトレーニング”で得た変化



「STAY YOUNG総合研究所」とは……
▶︎すべての画像を見る

筋トレに励みすぎて余計な筋肉が付いていないですか? 

実は筋肉の位置を整えることで、スポーツのパフォーマンスが上がって、疲れにくくなる。

そんなトレーニングが今、感度の高い女性たちの間で話題を集めていることを知っているだろうか。

今年50歳を迎えたおじさんサーファーが自身のカラダに起きた“変化”を語る。

「全身のネジを調整して、あるべき位置に戻す感覚です」

東京都・世田谷にあるサーフショップ、ブラインのショップマネージャーを務める吉岡雅晴さんは以前、ある悩みを抱えていた。

「幾つになってもサーフィンをやるのが僕の人生の目標のひとつ。ただ50歳に近づくにつれパドルに必要な筋力が衰えたり、疲れが取れにくくなったり、明らかな老いを感じていたんです。

このままではだんだんカラダが動かなくなってそのうちサーフィンを楽しめなくなってしまうという不安を感じていました」。

ランニングや筋トレにも励んだが、カラダのキレは戻らなかった。そんなある日、パーソナルトレーナーをしている奥さまからすすめられたのが骨格ベクトルトレーニングだった。

頭と肩が正しい位置に戻ることで骨盤の向きが変わり、ヒップの位置も上へ。

頭と肩が正しい位置に戻ることで骨盤の向きが変わり、ヒップの位置も上へ。


「最初は半信半疑だったのですが、僕のカラダに驚くことが起きたんです」。

その骨格ベクトルトレーニングとは、ヨガインストラクターのヨーコTさんと治療家の三木まゆ美さんが考案したもの。

「このトレーニングの目的は骨と筋肉の動きを重力線上に整えること。骨や関節、そして筋肉の位置を本来あるべき場所にセットし直して、骨格のベクトル(方向)を地球の重力線上に合わせます。

すると地球からの反作用により、無駄な力を使わずにカラダを動かすことができるんです。理想型は重力にカラダを委ね切っている“操り人形”。

ちょっと難しいたとえですが、重力を味方に地球と喧嘩しないカラダがベストなんだとか」。

【サーフィン前のセルフワーク1】肩甲骨と肋骨を本来の動きに目覚めさせる。サーフィンのパドルはもちろん、肩コリ防止にも。

【サーフィン前のセルフワーク1】肩甲骨と肋骨を本来の動きに目覚めさせる。サーフィンのパドルはもちろん、肩コリ防止にも。


なんでも現代人は長時間のデスクワークやスマートフォン、過度な筋トレ、カラダの動かし方の癖などで知らず知らずのうちにベクトルがズレてしまい、カラダを効率良く使うことができない人が多いとか。

こうした状態を放置すれば、スポーツのパフォーマンスは低下し、はたまた一部に過度な負荷がかかり怪我の原因にもなってしまうという。

【サーフィン前のセルフワーク2】肩と肘、手首の順番で関節を締めていく。緩んだネジを締めるように腕の軸を作る。

【サーフィン前のセルフワーク2】肩と肘、手首の順番で関節を締めていく。緩んだネジを締めるように腕の軸を作る。


「受ける人の希望やカラダの状態に合わせるため、内容は人それぞれ。

僕の場合はサーフィンのときに、より動けるカラダにすることが目的だったので、無駄な力を使わず効率良くパドルができるようになるために関節の動きを整えたり、ボードをしっかり踏めるよう足首の関節を締めたりといった内容」。

【サーフィン前のセルフワーク3】足首の関節を締める。カラダを支える重要な足関節が正しく動くことでしっかり地面を踏めるようになる。

【サーフィン前のセルフワーク3】足首の関節を締める。カラダを支える重要な足関節が正しく動くことでしっかり地面を踏めるようになる。


吉岡さんは一回のセッションで確かな手ごたえを実感できたという。

「その場でジャンプすると笑っちゃうくらい跳べるんです。まるでバネが付いているような感覚。全身の関節もスムーズに動くので肩が上がって、腕がグルングルン回ります」。

以来、吉岡さんは準備運動代わりに紹介したような動作を行っている。

【月に2回のパーソナルセッション】モビリティとなる胸椎を本来の形に整え、肩甲骨と肋骨を動きやすくする。

【月に2回のパーソナルセッション】モビリティとなる胸椎を本来の形に整え、肩甲骨と肋骨を動きやすくする。


「ストレッチではないんです。たとえて言えば全身のネジ(関節)を調整して、骨格をあるべき位置に戻す感覚。

サーフィンの前に行うようにしたところパドルが速くなり、ターンも鋭くなった気がします。そして少しの力でカラダを楽に動かせるからか疲れにくくなりました。

スポーツをやっている人こそ、このトレーニングを取り入れてほしい。そうすれば全身の動きがキレッキレになってスポーツのパフォーマンスが倍増しますから!」。

※セルフワークは専門トレーナーの指導のもと行ってください。
教えてくれたのはブライン ショップ マネージャー 吉岡雅晴さん●サーフィンとスノーボードを愛する50歳。大学卒業後オッシュマンズに。バイヤーや販売促進などを経験したあと、2015年にサーフショップ ブラインをオープン。公私ともに横ノリなライフスタイルを実践中。
骨格ベクトルトレーニングを受けられるのはココ!
「スタジオ リップルズ」
パーソナルトレーナーは吉岡さんの奥さまであるCoyukiさん。「骨と筋肉を本来あるべきポジションに戻すこのトレーニングはあらゆるスポーツにメリットがあります。楽に全身を動かせるようになることで、カラダが疲れにくくなるので、ビジネスパーソンにもおすすめ」。対面パーソナルセッション2万5000円(1回60分)、オンラインパーソナルセッション4万円(全4回)。お得なチケットも用意。www.studioripples.com/about-4-1
「STAY YOUNG総合研究所」とは……
加齢とともに気になりだした体型の変化や衰え……。俺たちを取り巻く体の悩みは山積みだ。もうこれ以上、オジサンになりたくない。そこでオーシャンズは40歳からのSTAY YOUNG総合研究所を立ち上げることにした。直面する問題にしっかりと向き合い、若々しくあるためのメソッドを探る。
上に戻る



平沼久幸=イラスト 押条良太=文

SHARE

次の記事を読み込んでいます。