「ジタンコウフカのススメ」とは・・・時短でボディシェイプが叶う、いま注目のトレーニングメソッドである「高地(低酸素)トレーニング」。それを街中でできてしまうトレーニングスタジオ「ハイアルチ」のプロデューサー兼フィジカルコーチの新田幸一さんに、時短高負荷なトレーニングをレクチャーしてもらう。
今回は、知らず知らずのうちに溜まった体脂肪が原因となる“中年体形”を一気に解消できるメソッドを紹介する。
【教えてくれる人】新田幸一さん高地トレーニングを街中で体験できるスタジオ「ハイアルチ」の開発者であり、プロデューサー。長年のトップアスリートたちへの指導経験を活かし、高地トレーニングの効果を最大限に引き上げるメニューを構築。現在は、浦和レッズの槙野智章選手をはじめとしたトップアスリートのほか、大学駅伝の選手たちのトレーナーも務めている。
エネルギー消費が激しい“燃費の悪い体”で脱・中年体形
体脂肪は筋肉と比較して、“大きくて軽い”。したがって、ちょっと増えただけでも体がぽっちゃりしてしまう原因となるのだ。そんな体脂肪の増加による“中年体形”を速攻で解消できるのが、
「100m・1分間走」。以前に紹介した「
タバタプロトコル」以上にキツい、究極の時短高負荷トレーニングだ。
「時間のかかる有酸素トレーニングって、面倒臭くて長続きしないという人が多い。そんな人に打ってつけなのが、『100m・1分間走』。このトレーニングの最大の利点は、『
スケーティングジャンプ』の回でも解説した、アフターバーン効果の高さです」。
おさらいとなるが、アフターバーンとは、高負荷運動をした後の24~72時間程度は体がエネルギー消費モードになるという現象だ。
「アフターバーンが発生しているときは、簡単に言うと、体は『燃費が悪い状態』になっています。低燃費、つまり
燃費が良い状態のときにいくら運動しても、エネルギーをあまり消費できないので、食事からとった栄養が消費されずにどんどん体脂肪に変わっていってしまう。一方、
アフターバーン(燃費が悪い状態)のときに食事すれば、栄養がすぐにエネルギーに変わって消費されるので、体脂肪が溜まりにくいというわけです。この現象の継続時間には個人差がありますが、時短高負荷なトレーニングを1日おきくらいのペースで行えば、アフターバーン状態の体を維持できると、理論的にはいえます」。
そこで新田さんが提案するのが、「100m・1分間走」。これにはアフターバーンのほかに、“若々しく、格好いい体”になれる効果も抜群だという。
「下半身の筋肉を強化できる点に注目してほしいです。というのも、
下半身は年齢とともにガクッと筋肉量が落ちる。上半身って意外と落ちないんです。だから、下半身を鍛えておかないと、チョコボールに細~い脚が生えているようないわゆる“チョコボール体形”になっちゃう。格好悪いですよね。しかもこの体形って、中年男性の象徴として語られることが多いんですよ。
筋トレでは下半身の筋肉を短期間には鍛えられないことも原因のひとつじゃないかと思うんです。そこで
『100m・1分間走』で下半身(脚)にものすごい負荷をかけてあげる。最後は脚が止まって、もう動かないくらいになるんですけど、これが下半身の筋肉を鍛えるのにとても効果的なんです!」。
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