走るスカルの下に「ASICS」!
▶︎すべての画像を見る とにかくスペックを重視するアスリート系ランナー御用達のブランドがある。一方で、走るときでもファッション性を求めるストリート系ランナーが好むブランドもある。
両者が合体したら、果たしてどんなランニングウェアが誕生するのか? その答えが突然現れた。
この人は「エルドレッソ」デザイナーの阿久澤 隆さんだ!
「アシックス」と「エルドレッソ」のコラボコレクションである。
ランニングの楽しみ方の幅を広げる魅惑のコラボレーション
ウェアにはすべて、アシックスとエルドレッソのロゴが並ぶ。
最近は何かとコラボ祭り。ラグジュアリーとストリート、ファッションと飲食、タレントとジュエリーなど例を挙げれば枚挙に暇なし。
こうした取り組みに共通するのは、話題作りや新たなファン創造、“特別”や“限定”をラインナップすることで、プレミアム性を高めるといった目的がある。
そんな狙いを踏まえると、コラボする相手のポジショニングはなるべく離れている方が効果的だ。というか、同業同志は顧客を奪い合うことにもなりかねないので基本的には御法度。にも関わらず、「アシックス」と「エルドレッソ」は手を取った。
ノースリーブのカットソー。各6050円/エルドレッソ×アシックス(アシックスジャパンお客様相談室 0120-068-806)
本題に入る前に、ブランドの概要だけ説明しておきたい。
「アシックス」については皆まで言うまい。日本を代表するワールドクラスのアスレチックブランドだ。近年はファッション系との取り組みも多く、スペックだけでなくデザイン性の高さでも世界を魅了している。
一方の「エルドレッソ」は、学生時代に本気で箱根駅伝を目指した阿久澤 隆さんが立ち上げたブランド。ストリート系由来のウィットに富んだグラフィックと、自身もランナーだからこそ気が付く勘所を抑えたウェアがカルト的人気となっている。すでにオーシャンズでも取材しているので、詳細は
こちらに譲ろう。
背面に「ALL’S WELL THAT ENDS WELL」と入ったノースリーブのカットソーの前面は「LIFE IS CRAZY」。6050円/エルドレッソ×アシックス(アシックスジャパンお客様相談室 0120-068-806)
今回、日本発の新旧ブランドが手を取った背景には、「より多くのランナーに走る楽しさをもっと知ってほしい」という思いがある。
例えば「今度の東京マラソンではサブスリーを!」とか「秋までに5kgダイエット!」といった己の目標に向かって走るランナーは、機能性に優れたアシックスを着る。
「ほかの人とカブりたくない!」とか「あまり本気っぽく見えないウェアがいい!」といった、スタイル重視ランナーはエルドレッソのウェアを着る。
“ボーンマン”はエルドレッソのアイコン的キャラクターだ。 6600円/エルドレッソ×アシックス(アシックスジャパンお客様相談室 0120-068-806)
でも、両者の垣根を取っ払ってしまえば、自由にウェアを選ぶことができ、思い思いにランニングを楽しむことができるに違いない。
かくして、ランナーに必要不可欠な速乾機能素材を搭載し、スカルが走っているユニークなキャラ“ボーンマン”を纏った個性的なランニングウェアが出来上がったのである。
総柄のショーツはストレッチ性、速乾性に優れるアシックスの機能素材を採用。ポケット内にはキーリングがある。1万5400円/エルドレッソ×アシックス(アシックスジャパンお客様相談室 0120-068-806)
阿久澤さんは自身のブランド、エルドレッソのウェアを作るにあたって「生地は速乾の機能素材ですが、ロット数や価格設定面での都合もあって、ハイレベルなものの一歩手前にしています。1秒を争うようなシチュエーションではきっと本気のスポーツブランドのウェアを着る人が多いと思います。でも、それでいいんです」と語っている。
ショーツの腰部分にはスマホを入れるスペースが。これがランナーにすこぶる評判がいいのだ。
つまるところ素材の機能面では一歩引いたスタンスをとっていたのだが、今回アシックスとコラボすることによって、そこもハイレベルとなって、全方位的に妥協なし、というわけだ。
アシックスの機能性とエルドレッソのデザイン性が融合したウェアが、ランナーを楽しくハッピーにするのは間違いない。
【問い合わせ】アシックスジャパンお客様相談室 0120-068-806