ランニングはソリッドに。贅肉やフォームなどの無駄をなくして走ればタイムは上がる。
でも、アシックスの新作は、ちょっと違った無駄をなくすランシューだ。
現在、世界の繊維廃棄物のうち、新しい服に生まれ変わるのはわずか1%のみ。すべてのアパレルの70%以上が最終的に埋め立て、または焼却で処分されているという。
アシックスの新シリーズ「Earth Day Pack」は、すべてのプロダクトの製造プロセスを再点検。不要になった衣類や工場内で出た繊維ゴミから作られたリサイクル糸を中核に、サステイナブルなシューズを作り上げた。
全モデルのアッパーには、ポリエステルのリサイクル糸を採用。この糸に使われるリサイクルテキスタイルはシリーズ全体で約5トンにも上り、なんと2万5000枚分のTシャツに相当するという。
ちなみに、走行時のエネルギー消費を抑え、効率的な足運びをサポートするモデル「グライドライド 2」(写真上)には、50%以上ものリサイクル素材を使用している。
さらに、中敷には“ソリューションダイ”と呼ばれる染色技術を採用することによって、従来のプロセスと比較してCO2排出量を削減。
このように、環境面に配慮したものづくりを実現している。
シリーズでは、ランニングシューズのほか、スポーツスタイルシューズやテニスシューズなど全11品番をラインナップ。なかでも2021年に発売予定のランニングシューズは、95%以上もの再生ポリエステル材を使用するという。
今後は、走りにおけるエネルギーの“無駄”をなくすだけなく、アシックスのようなゴミの“無駄”をなくすシューズの開発がスタンダードになっていくのかもしれない。
[問い合わせ]アシックスジャパンお客様相談室0120-068-806www.asics.com/