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「食レポ」のタレントを見習って、言葉を覚えていく



その際、参考になるのは食レポのタレントの表現力です。彼らは出てきた料理を享受するだけの人ですが、料理を食べた感想について「おいしい」とかだけでなく、豊かな語彙を用いて表現しています。

スペシャリストをメンバーに持つ畑違いの上司は、そういう人にならなくてはいけないのではないでしょうか。自分がプロになるのは難しくとも、プロが出したアウトプットを味わう評価力と表現力を身につけることはできるはずです。

そのためには、中身は完全にはわからなくとも、少なくともスペシャリストたちの使う「専門用語」の意味だけはわかるように、しっかりと勉強しなくてはなりません。

実行できなくても、評価することはできる

使っている言葉を覚えることができても、評価することは難しいと思うかもしれませんが、食レポに限らずとも、あらゆる領域で、自分は実行できない領域で人を評価することは日常的な行われています。

芸術家もプロスポーツ選手も医者も弁護士も、もちろん、プロ同士の評判もそれはそれでありますが評価するのは基本的には素人たちです。

素人たちがプロ同士の評判も参考にしながら「あの先生はすごい」「あの選手は素晴らしい」とふつうに評価しているわけですから、ビジネスでもできない理由はありません。

つまり、実践家になれなくとも、「●●評論家」になっていけば良いということです。

他人を評価することは管理職のコア業務

そもそも管理職のコア業務は人の見立てや評価すること、つまり評論です。

自分が直接手を下していない、見えていないことに対し、必要情報をできる限り収集して評価をする仕事です。どんな場合でも、評価に必要な情報が完璧に集まることはありません。最後は「えいや!」で意思決定しなければなりません。

つまり、スペシャリストに限らず、既に管理職はいつもやっていることなのです。それが「なんとなく勝手に想像できる」ことか、「あまり想像できないことか」だけの違いです。

それが、前者は自信を持って評価できるかもしれませんが、後者はあまり自信を持って評価できないものです。


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