この記事では、ウィングチップの種類とおすすめブランド10選を紹介します。
華やかさと品位を兼ね備えた「ウィングチップ」は、エレガントでドレッシーな足元を演出します。ビジネスやカジュアルにもぴったりなアイテムです。
この記事を読むことで、紳士靴のウィングチップをオシャレに履きこなすためのヒントが得られます。自分に合った最高の一足と巡り合えるかもしれません。
ウィングチップとは？
ウィングチップの発祥は16〜17世紀にさかのぼります。
スコットランドやアイルランドの高地に住むケルト系民族のゲール人が使用していた労働靴がルーツです。
「ウィングチップ」とは、革靴デザインの一つで、つま先に鳥の翼のようなＷ文字の装飾が特徴です。このデザインが、翼（Wing）に似ていることからその名前がついています。ウィングチップはクラシカルでおしゃれな印象を与え、ビジネスシーンやカジュアルな場面での着用に最適です。
ウィングチップの種類
ウィングチップと言ってもいくつかの種類があります。「何がどう違うのか良くわからない」と迷いますよね。
そこで、外羽根、内羽根、モンクストラップ、ローファーなどのウィングチップの種類について詳しく解説していきます。本文を読み進めることで、ウィングチップのバリエーションについてより深い理解が得られることでしょう。
外羽根ウィングチップ
外羽根式とは、靴のデザインの一つで、羽根の部分が甲に被さっているスタイルです。
外羽根式の起源は、一部の軍靴のデザインに由来しており、このスタイルは通常、ワークブーツやチャッカブーツなど、頑丈でスポーティな靴に採用されている典型的なスタイルです。内羽根式よりも少しカジュアルな印象を持ち、羽根の部分が広く開くため、足をラクに入れることができます。ウィングチップの華やかな側面を引き立てるには、外羽根スタイルはおすすめです。
内羽根ウィングチップ
内羽根式の特徴は、羽根が靴の内部にあり、甲の紐を留めるために使われることです。このスタイルは、1853年にアルバート公爵がデザインし、王室の靴職人に製作させたものです。
ビジネスシーンでは、外羽根式よりも上品でエレガントな印象を与えます。また、一般的にフォーマルな場面では、内羽根の革靴を選ぶのがマナーです。
外羽根よりも羽根の部分が全開しないため開きにくく、足を入れるのが大変なのも特徴です。紳士的で落ち着いた印象を与えたいなら内羽根スタイルがおすすめです。
モンクストラップ・ウィングチップ
モンクストラップシューズは、通常の革靴とは異なり、靴ひもの代わりに「ベルト＆金属バックル」を使用しており、その独自のデザインが際立っています。他の革靴とは異なる存在感を放つスタイリッシュな靴です。
モンクストラップとウィングチップを組み合わせたデザインは、クラシカルな雰囲気が漂います。また、選択するカラーや素材によって、カジュアルな着こなしからきれいめなスタイルまで、幅広いファッションに合わせることができます。
ローファー・ウィングチップ
ローファーは靴紐がいらない革靴のことです。1962年にイギリスのロンドンで生まれました。脱ぎ履きが楽なことから、ローファー（怠け者）という名前がつきました。基本的には革製の靴で、甲部分に装飾があります。
ウィングチップとの組み合わせは、カジュアルなローファーの雰囲気に華やかさをプラスします。カジュアルスタイルだけではなく、きれいめでスタイリッシュなスタイリングも可能です。
ウィングチップおすすめブランド10選
「ウィングチップが欲しいけど選び方が分からない」「ブランドが沢山あって分からない」など、悩みますよね。ウィングチップは、その美しいデザインと高級感から、男性たちに愛用されている古典的なファッションアイテムです。
各ブランドの歴史やコンセプトについても詳しく解説し、その魅力をお伝えします。
ここからは、ウィングチップのおすすめブランド10を紹介します。自分らしいスタイルに合う、紳士の象徴ウィングチップを見つけてください。
CHEANEY
イギリスの老舗靴ブランド「CHEANEY」は、1886年にジョセフ・チーニー氏によって創業されました。
長い歴史を誇り、全ての工程を自社内で行っています。「CHEANEY」の靴は、英国の伝統的なグッドイヤーウェルト製法を使って作られていて、そのため非常に頑丈で長時間歩いても疲れにくいです。この特別な製法により、シューズは履くたびに足に合わせて馴染んでいきます。非常に耐久性があり、長い間愛用できるという特長があります。
Church’s
1873年に、靴職人の巨匠とされた曾孫のトーマスは、妻のエリーザと息子のアルフレッド、ウィリアムとともにノーザンプトンに小さな工房を開業し、それが「Church’s」の創業となりました。
「Church’s」のウェルトシューズは、今も昔と同様にノーザンプトンの工場で制作され、1足作るのに8週間と250工程をかけることで有名です。
「Church’s」は、スーツスタイルからカジュアルなコーディネートまで幅広くマッチします。
JOHN LOBB
1866年、「JOHN LOBB」は靴職人としてロンドンのリージェントストリートに最初の店を開きました。 ロンドンで最初の店を開いてからすぐに、彼の高い技術と品質が世界中で高く評価されました。
オーストラリアで鉱夫用のブーツを作る見習い靴職人としてスタートし、英国王室御用達の称号を獲得するほど。
「JOHN LOBB」は、高い技術力と厳選された素材へのこだわりで知られています。その魅力は、長い歴史を越え愛されています。
REGAL
「REGAL」は、日本製靴株式会社の創立から始まります。1961年、この日本の靴メーカーは、アメリカを代表するブラウン社と契約を結び、「REGAL」ブランドの靴の製造を開始しました。
「REGAL」は、幅広い層から支持を受けている、長い歴史を持つブランドです。日本人に合った木型づくり、機能性や素材選び、そしてデザインの進化に取り組むことで、常に最高の品質とスタイルを提供し続けています。
Alfred Sargent
「Alfred Sargent」は、英国の靴ブランドで、1899年に創業者であるアルフレッド・サージェント氏によって設立されました。当初からファミリービジネスとして受け継がれ、現在まで4代にわたってその伝統が守られています。
コストパフォーマンスも高く、伝統のデザインから新しいスタイルまで幅広いスタイルを展開しています。その品質は、多くの同業者やアパレルブランドから高い評価を受けています。
CROKETT&JONES
「CROKETT&JONES」は、多くの靴メーカーが集まる場所として知られているノーサンプトンで1879年にチャールズ・ジョーンズ氏と彼の義理の兄弟であるジェームズ・クロケット氏によって設立されました。
多彩なバリエーションの靴を生産することが可能なのは、世界でも有数の豊富な木型を保有しているから。靴好きな人にとって、デザインの多様性が魅力のひとつでしょう。
EDWARDGREEN
「EDWARDGREEN」は、イギリスの老舗靴ブランドで、1890年にエドワード・グリーン氏によって創業されました。靴の聖地であるノーザンプトンで靴職人を始め、創業当初から高品質な紳士靴の生産に特化していました。
「EDWARD GREEN」の紳士靴は、卓越した快適さと耐久性があります。
洗練されたデザインは幅広い人々に魅力を提供し、これらの名作の靴には、「でき得るかぎりの上質を求める」という哲学がしっかりと根付いています。
TRICKER’S
「TRICKER’S」は、靴業界における長い歴史を誇るブランドのひとつです。1829年、ジョセフ・トリッカーによって創業されてから現在までの180年以上にわたる期間、このブランドはずっと同じ一族によって経営されてきました。
現在でも創業時と変わらない伝統的な製法による靴作りが行われています。一つひとつ、細部まで丁寧に作られており、控えめながらも洗練されたフォルムは、イギリスの伝統と品格を感じさせ、多くのファッション愛好家から支持を受けています。
ALDEN
「ALDEN」は、1884年に靴の聖地アメリカで創業された長い歴史を誇るブランドです。140年以上にわたり、一貫して高品質な革靴の製造に取り組んできました。
「ALDEN」の靴は、一足一足が職人の丁寧な手作業で作られ、最高級の素材が使用されています。豊富な経験と伝統的な技術を活かし、洗練されたスタイリッシュなデザインが魅力の靴メーカーです。耐久性にも優れていて、履き心地が良いのはおすすめのポイントです。
AllenEdmonds
「AllenEdmonds」は、1922年にアメリカ・ウィスコンシン州でアレン・エドモンズ氏が創業しました。
ブランドの強みは、高品質な素材と卓越した職人技術を活かして、靴を一足一足手作りで仕上げることにあります。クラシックなスタイルからモダンなトレンドまで、多彩なデザインが揃っています。「AllenEdmonds」の靴は、その品質とデザインが魅力で、靴好きな方々にとって、ぜひ欲しくなる一足と言えるでしょう。
まとめ
ここまで、ウィングチップの歴史や種類、おすすめのブランドなど、幅広い魅力について紹介してきました。
ウィングチップは、そのエレガントなデザインと高級感から、多くのファッション愛好家に支持されています。種類も豊富で、ビジネスやカジュアルなシーンに合わせて選べます。
どのブランドを選ぶかは、好みとスタイルに合わせて、革靴の魅力を楽しむ一歩として、ぜひ購入の参考にしてみてください。