OCEANS

SHARE

  1. トップ
  2. オーシャンズ編集部・三橋がボルボ「EX30」に試乗!“近未来的”ガジェットカーに車の概念が変わる?

2024.05.25

オーシャンズ編集部・三橋がボルボ「EX30」に試乗!“近未来的”ガジェットカーに車の概念が変わる?

施設内は開放的でゆったりとした時間が流れる。それもそのはず。こちらで車両販売はしておらず(その場で売りつけられる心配なし)、EVに特化した体験型のブランドスペースという位置付け。

施設内は開放的でゆったりとした時間が流れる。それもそのはず。こちらで車両販売はしておらず(その場で売りつけられる心配なし)、EVに特化した体験型のブランドスペースという位置付け。


▶︎すべての写真を見る

月某日、好奇心と緊張感MAXで足を運んだのは、東京・南青山の「ボルボ・スタジオ・トーキョー」。何しろステアリングを握るのは、15年ぶり。

試乗取材というより、もはやリハビリ状態だが、車への知識や先入観がないぶん、クセの強いこだわりや忖度はいっさいなしということをここに明言しておきたい。
人生初の車選びで悩む編集部・三橋
都会を離れ海沿いの街へ移住するのに伴い、車が必要に。識者3名と対談した「EV車の最適マッチング論」前編後編もお見逃しなく!
カフェに立ち寄るカジュアルな感覚で(実際にカフェ営業も!)ボルボのEVの世界観が味わえる。

カフェに立ち寄るカジュアルな感覚で(実際にカフェ営業も!)ボルボのEVの世界観が味わえる。


試乗一台目は、ボルボ史上最小の電動SUVである「EX30」。なぜこの車種が気になったかって!? 答えはズバリ、サイズバランス。

“Bセグ”に近いコンバクトなボディは、街乗りで小回りが利いて、ペーパードライバーのオレにだってきっとハートフルなはず。でありながら、居住性や高級感も十分に期待できそう。
advertisement

詳しく話を聞きたいときは、知識豊富なブランド・アンバサダーが対応。付かず離れずの絶妙な距離感が心地いい。

詳しく話を聞きたいときは、知識豊富なブランド・アンバサダーが対応。付かず離れずの絶妙な距離感が心地いい。


そんなイメージを抱きながらこの車の長所をたずねたところ、ブランド・アンバサダーの白川聖樹さんは開口一番、こう答えた。「まずはやっぱり、安全性ですね」。

思わず、膝を打ってしまった。言われてみれば当たり前だが、これぞ車の一丁目一番地。

ボルボが力を入れるサステナブルな取り組みについてもわかりやすく解説されていた。また専用アプリのARカメラを通してビジュアライズするデジタル体験も用意されており、イノベーティブな世界に没入していける。

ボルボが力を入れるサステナブルな取り組みについてもわかりやすく解説されていた。また専用アプリのARカメラを通してビジュアライズするデジタル体験も用意されており、イノベーティブな世界に没入していける。


スマホ片手にバーチャル映像体験を!

スマホ片手にバーチャル映像体験を!


ほかにいくらでも誇れる、売りになるポイントがあるなかでの“セーフティファースト”。開始数秒で心を掴まれた。ボルボ恐るべし、である。
2/3
トランクは通常時318L。ワンタッチ開閉と2段階に調整可能なラゲッジスペースの機能性に、乗る前から感心しきり。

トランクは通常時318L。ワンタッチ開閉と2段階に調整可能なラゲッジスペースの機能性に、乗る前から感心しきり。


さて、前置きが長くなったが、肝心の試乗とそのフィーリングはいかに。結論から言おう。「コレ、俺の知っている車じゃないぞ」というのが率直な感想だ。

気になる車両があれば、地下駐車場からそのまま試乗へ。EX30に精通した専任ドライバーが同乗して詳しく説明してくれる。

気になる車両があれば、地下駐車場からそのまま試乗へ。EX30に精通した専任ドライバーが同乗して詳しく説明してくれる。


まず鍵がないんですよ、鍵が。いやいや、知ってますって。鍵穴に突っ込んでガチャガチャ回すやつなんてもう過去のものってことは。

今やインテリジェントキーが常識だと思っていたけれど、このボルボには施錠やエンジンをかけるという概念すらないのです。

キータグを持って近づけば開錠し、乗り込めば自動的に発進の準備が整う。そう、何かスイッチを押すというステップさえも省略されているのだ。
advertisement

まずは助手席で基本動作をチェック。ほぼすべての情報が12.3インチのセンタースクリーンに集約される。今は浦島太郎状態だが、これは慣れの問題とみた。

まずは助手席で基本動作をチェック。ほぼすべての情報が12.3インチのセンタースクリーンに集約される。今は浦島太郎状態だが、これは慣れの問題とみた。


サイドブレーキを操作して……なんて動作ももちろんなし。ステアリング右奥のシフトレバーをちょいと下げるだけ。

さらによくよく見たら、通常であれば正面にあるはずのメーター画面すらなく、極限まで削ぎ落とされた機能美の追求は、スカンジナビアンデザインの真骨頂といったところだろう。
3/3

次の記事を読み込んでいます。