③ 柄ニットは、ほっこりとクールの中間をイメージ
ニットはこの時季手放せないアイテムのひとつだが、柄ものとなればやや難易度が高い。その牧歌的な空気が背中を押して可愛らしい印象に仕上がりかねないからだ。
鈴木さんも「これまで着たことがないタイプのニット」と語るが、この一着を選ぶのにはワケがある。
ニット、シューズ=ともに古着 パンツ=ナインティーンエスオー
「このニットは総柄で柄自体もわりと大ぶり。難しいかもしれないですが、ベースの色が黒なので意外と僕ぐらいの年代でも着こなしやすいじゃないかなと。これは今回の挑戦アイテムです!」。
ただ、黒にばかり頼りすぎないのも鈴木さん流だ。
「パンツも黒にしてしまうと無難すぎるので、イタリアオヤジっぽい雰囲気で白パンをチョイスしました。白パンとニットの組み合わせは、家族で日曜日に出掛けてちょっといいレストランへ食事に行くようなイメージ。白パンは意外とオールマイティに使えるのでおすすめです」。
総柄ニットは柔らかさと品の良さが滲み出るウール素材。さらにクリーンな白パンとの相乗効果もあり、子供っぽさは抑えられ洒落た雰囲気を醸す。柄の投入に関しては鈴木さんなりのルールも存在する。
「基本、柄ものは一点のみ。柄オン柄は一般的にややハードルが高めで、僕自身もあまりやりませんね。柄の印象が強い分、色は黒と白でシンプルに。パンツはナイロンパンツやトレパンを選び、ニットの上からコートを羽織るのもいいと思います」。
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どのアイテムも我々にとって馴染み深いものの、いい歳のオッサンからしたら着こなすうえで少々配慮も必要な事実。今回鈴木さんが教えてくれたポイントを念頭に置けば、コーデが上手くいくはずだ。
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