▶︎すべての写真を見る ブーム終焉の声もどこ吹く風。「エア フォース 1」は今や、スニーカー界で不動の存在だ。
とはいえ新作がリリースされる以上、トレンドは変化していくもの。2024年のエア フォース 1事情はどうなっていくのか。昨年の振り返りとともに、日本イチのエア フォース 1コレクター、武井祐介さんに予測してもらった。
▶︎武井さんの昨年のヒット予測はこちら! 語り手は……武井祐介さん 武井祐介●SNKRSなどでも特集される、ナイキ公認のエア フォース 1コレクター。推定で600足を超えるエア フォース 1とその他数百足を所有し、コレクションの展示や海外のメディアにもピックされるなど幅広いフィールドで活動。Instagram:@yusuke_airforce1
コラボ人気は継続しつつも“原点回帰”が本格化
こんにちは、武井祐介です。
2022年に誕生から40周年を迎えたエア フォース 1ですが、2023年はアニバーサリーイヤーほど大きな盛り上がりはないかと思いきや、年が明けてしばらくするとティファニーとのコラボレーションが明らかとなり、これが2023年のスニーカーシーン全体でも注目される1足となりました。
ほかにも、コンスタントにリリースされた「オフ-ホワイト」コラボに代表される、既存のデザインに大きく手を加えたモデルはありましたが、その一方で、予想どおり“原点回帰”というべき動きが本格化したように感じます。
ホワイトをベースに、スウッシュとアウトソールにアクセントカラーを加えただけのシンプルなデザインのものが多く出回り、日常のファッションに溶け込むものが好まれてきたなと感じています。これまでのように、レアスニーカーを求める動きはひと段落したのかもしれません。
ここ数年の動向を見ると、異常なまでのスニーカーブームはほぼ収束したと言えるでしょう。ただ、実際は「スニーカーへの投資によるバブル」が終わっただけで、ピュアなスニーカー好きの熱量はいまだ冷めやらぬ感があります。
例えば、2023年7月に大阪で開催された「スニーカーコン大阪」では、入場までに1時間近く並ぶほどの行列ができていましたし、会場内もブームの終焉とはとても思えないの盛り上がりを見せていました。
これは「投資目的」ではなく、「本当にスニーカーが好き」で買っている人にとっては良い状況ともいえるでしょう。人気のモデルもこれまでと比べて買いやすくなったと思います。
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