▶︎すべての写真を見る 「The NEXT Kicks」とは…… スニーカーの目利きである、アトモス代表の
本明秀文さんとスキットのオーナー・
鎌本勝茂さんが2022年によく売れたスニーカーとして挙げていた「エア フォース 1」。
では、ナイキが認める日本イチのエア フォース 1コレクター、武井祐介さんは今後の状況をどう見ているのか? 昨年の振り返りとともに、2023年の注目モデルについて語ってもらった。
語り手は……
武井祐介さん
武井祐介●SNKRSなどでも特集される、ナイキ公認のエア フォース 1コレクター。推定で700足を超えるエア フォース 1とその他数百足を所有し、コレクションの展示や海外のメディアにもピックされるなど幅広いフィールドで活動。Instagram:@yusuke_airforce1
2022年は誰もがエア フォース 1を楽しめた1年
こんにちは、武井祐介です。1982年にナイキ エアを備えた初のバスケットボールシューズとして誕生したエア フォース 1は、2022年で40周年を迎えました。
アニバーサリーイヤーということで、さまざまなエア フォース 1が発売されたのですが、なかでも印象的だったのが、“COLOR OF THE MONTH”の復刻です。
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/41617/images/editor/646a68c1a239e9e8ff7ee02e5ed89b23bedfbffe.jpg?w=850)
1984年に後継種の登場が予定されたことで、エア フォース 1は生産終了が決定します。消滅する運命に思われた同モデルの継続をナイキに訴え救ったのが、アメリカ・ボルチモアのスポーツショップ、通称・スリースアミーゴスでした。
再リリースが始まった1987年より、毎月新しいカラーのエア フォース 1を市場に投入する、“COLOR OF THE MONTH(当時はSHOE OF THE MONTH)”シリーズが登場しました。
そんなエア フォース 1の存続の危機を救ったシリーズを称え、40周年の記念に現代へとそのカルチャーを蘇らせたのが、“COLOR OF THE MONTH”です。
![ハイプを求める現代のスニーカーカルチャーとは異なり、ホワイトをベースにしたカラーを中心に展開されたのが特徴。](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/41617/images/editor/a5c75c05d16ffe6d3bfa368403581fb4425a47a0.jpg?w=850)
ハイプを求める現代のスニーカーカルチャーとは異なり、ホワイトをベースにしたカラーを中心に展開されたのが特徴です。
究極のベーシックとして、ファッションとしてのスニーカー、あるいはエア フォース 1のカルチャーを求める人々の手へと行き渡り、“誰もが楽しめる”シリーズとなりました。
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/41617/images/editor/4dc82d5d8773397d41b7e1919ab7407bad9cc667.jpeg?w=850)
一方で、2021年に急逝したヴァージル・アブローによる
ルイ・ヴィトンとのコラボレーションは、オークションで最高価格35万2800ドル(約4075万円)という、驚異の数字を記録しました。
一般のスニーカーラバーにとっては手の届きづらいもので、その後オンラインで展開された後続のカラーも極少数のリリースに留まっています。
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/41617/images/editor/b4664f19b874af16927a38cd654a38535bab9146.jpeg?h=900)
とはいえ、このコラボがスニーカーシーンを大いに盛り上げたことは間違いありません。
世界のスニーカーカルチャーに新たな時代を切り開いたヴァージルの功績は計り知れないものがありました。
2/4