「鈴木真悟のVintage Clothes Cruise」とは…… 古着を巧みに取り入れたスタイルが格好いいと、SNSでも人気を集めるデザイナーの鈴木真悟さん。
今回は、スタイリストの守田圭佑さんがディレクターを務める古着店「アノコ」で、3着のアウターをピックアップ。
プロのアドバイスを聞きながら、鈴木さん流に着こなしてもらった。
【写真24点】「ナイキ&ラコステのアウターを効かせた古着コーデ3選」の詳細写真をチェック [左]鈴木真悟(すずきしんご)⚫︎「サタデーズ ニューヨークシティ」でプレス、そしてブランドマネージャーとして活躍したのち、2020年に独立。自身のブランド「19SO(ナインティーンエスオー)」を設立する。[右]守田圭佑(もりた・けいすけ)●スタイリストのTEPPEI氏に師事し2022年に独立。雑誌やWEBなどのファッションメディア、ブランドのビジュアル制作などを中心に活躍。2023年10月下北沢に自身がディレクションした古着店「アノコ」をオープン。
コーデ① ソリッドなナイキの黒でスポーツ感を払拭
スポーツブランドのシャカシャカアウター。今はデイリーに取り入れられるモデルも多く、以前よりはグッと距離感が縮まった印象だ。
とはいえ、もとよりスポーツシーンでの着用を想定している古着となるとハードルの高さを感じてしまう人も多いハズ。
アウター=ナイキ ボトムス=ヴァイナルアーカイブ シューズ=ヴァンズ
「不慣れな人は、まずシンプルなデザインと配色のアイテムを選んでみてください」と守田さん。そんなアドバイスを受け、鈴木さんが手に取ったのは黒一色でまとめたナイキの一着だ。
「ゆとりのあるシルエットやスポーティーなナイロン素材。これだけでも抜け感があるので、それをどうシティと寄せられるかがカギかなと思い、全体をオールブラックで統一しました」(鈴木さん)。
そのアプローチには守田さんも賛同。
「スポーツアウターは運動着のように見えてしまいがちですが、全部黒にすることで軽くなり過ぎず、男らしい印象に仕上がりますね。真悟さんのようにスラックスを合わせるのもいいと思います」(守田さん)。
鈴木さん曰く、丈感の短さもモダンさを演出してくれるという。
「ビッグサイズトレンドを踏襲すると、こういうアイテムはダラしなく見えてしまいがち。身幅やアームにほどほどのゆとりがありながら丈感はショートなところが気に入っています」(鈴木さん)。
そのバランス感は、シャープな黒との相乗効果も相まってどこかモードブランドのような気配を感じさせる。
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