※記事内のアイテム写真の一部は、過去のオーシャンズアーカイブからのイメージ写真であり、現在は販売していない可能性があります。
リーボック、そしてクラブシーについて
1895年、イングランド中部の都市ボルトンで、陸上選手のジョセフ・ウィリアム・フォスター氏が靴底に釘を打ちつけた専用シューズを開発。
そのシューズが地元のランナーの間で話題となったことから、フォスター氏は1900年にフォスター社として事業を開始する。
このフォスター社こそ、のちのリーボック社。
リーボック社は1979年のアメリカ進出を機にスポーツ用シューズからファッションアイテムまで展開し、世界的スポーツメーカーへと躍進していく。
【写真12点】リーボック「クラブC」の詳細写真をチェック 代表作に挙げられるのは、1985年にテニス専用コートシューズとして発売した「クラブチャンピオン」。現在の「クラブシー」の原型である。
1970年代後半から’80年代にかけ世界的テニスブームが勃発したことで、耐久性と機能性に優れた「クラブチャンピオン」が多くのテニスプレーヤーから人気を博すこととなった。
シンプルかつクラシカルなデザインもあって、その人気はファッションシーンへと飛び火。その後、「リベンジプラス」、「クラブクラシック」、「モントレー」の3モデルとともに改良が加えられ、「クラブシー」へと進化していった。
そして、誕生から38年が経った今でも、スポーツ&カジュアルシーンにおいてその人気は色褪せることはない。
クラブシーの特徴
デザイン
テニス専用コートシューズは白が一般的だが、クラブシーも例外ではない。高級天然皮革の白いガーメントレザーを使い、ミニマル&シンプルなフォルムに仕上げられている。
ただし、オールホワイトといえど、さまざまなパーツを組み合わせることで立体感のあるデザインに。そんなところもまた、長きにわたり愛され、世界的な有名アーティストともコラボレーションをするにいたる要因といえるだろう。
履き心地
内部に目を移せば、人気を裏付ける秀逸なポイントを確認することができる。
例えば土踏まず。 土踏まずのアーチをサポートする取り外し可能な“ウレタンアーチサポート”が足への負担を軽減し、疲れにくく快適な履き心地を実現する。
靴の内部を構成する「テリークロス」は、柔らかいタオル生地を靴の内部に採用することで、足当たりが優しくなり靴擦れも防止してくれる。
履き心地の良さとデザイン性の高さが評価されているからこそ、クラブシーは変わらぬ人気を今なお誇っているのだ。
クラブシーの人気モデル
クラブシー 85
まさに王道といえるのがこのモデル。全体的にはシンプルながら、アッパーサイドにあしらわれたリーボックのロゴと英国の国旗が個性を主張する。
スポーツシューズ出自の履き心地とさりげない品が、大人スニーカーとしても十分な役割を果たす。
クラブシー 85 ヴィンテージ
1980年代当時のレザー製クラブシーを忠実に再現したモデル。クリームカラーのソールとシュータンがヴィンテージ感を匂わせ、他モデルとは異なる雰囲気を放っている。
そのため、当時のクラブシーを履いていたオールドファンはもちろん、今のネオクラシックブームの後押しを受け若い層からも人気を博している。
クラブシー レガシー
クラブシー 85はレトロなクラシックスタイルが魅力だが、それにモダンさをプラスしたのがこの「クラブシー 85 レガシー」だ。
スウェードやナイロン、コットンといった異素材をアッパーに採用しつつ、クリアなミッドソール&アウトソールの存在感が絶妙に効いている。クラシックとモダンが巧みに融合した逸品として覚えておきたいモデルだ。
クラブシー パンプ
1980年代を代表するモデル、クラブシー 85に、’90年代を象徴するテクノロジー、「パンプシステム」(発表は1989年)を搭載したモデル。
空気の力でフィッティングを調整できるためよりフィット感が高まり、さらなる快適な履き心地を促している。ホワイトが基調のアッパーに、ネイビーのラインとパンプの赤いマークが印象的。
スニーズ クラブシー グランド
クラブシーの高いグリップ力がスケーターに評価されたこともあり、カナダの人気ストリート雑誌『スニーズマガジン』との邂逅を果たした一足。
ファットレースやヴィンテージライクなシルエットなど、スケートシューズのテイストをそこかしこに散りばめ、スウェードアッパーにスニーズのイニシャルをとったシュータンの“S”ロゴが存在感を発揮している。
まとめ
1985年の誕生から今なお、世界中のストリートファッションを愛する人たちから支持されているクラブシー。
シンプルなフォルムはどんなシーン&スタイルにもハマり、その存在は今なおシーンの中心をひた走っている。