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2024.01.04

からだ

年末年始の肝臓ダメージはどれくらいで回復する? 酒好き医師がケア方法を伝授!



「酒好きのための酒HACK」とは……

年末年始に飲み過ぎて、体の調子が心配という人も多いだろう。特に思い浮かぶのは肝臓へのダメージだ。

そこで前回に引き続き、肝臓専門医の浅部伸一先生に、年末年始の肝臓ケアについて話を聞いた。

話を聞いたのはこの人!浅部伸一●1965年、大阪府生まれ。医学博士、肝臓専門医、消化器病専門医。東京大学医学部卒業後、東京大学附属病院、虎の門病院に勤務。国立がんセンター研究所などを経て、アメリカ・サンディエゴのスクリプス研究所に留学。現在は自治医科大学附属さいたま医療センター消化器内科准教授。自身も大のワイン好き。

浅部伸一●1965年、大阪府生まれ。医学博士、肝臓専門医、消化器病専門医。東京大学医学部卒業後、東京大学附属病院、虎の門病院に勤務。国立がんセンター研究所などを経て、アメリカ・サンディエゴのスクリプス研究所に留学。現在は自治医科大学附属さいたま医療センター消化器内科非常勤講師。自身も大のワイン好き。

中性脂肪が肝臓に蓄積する「脂肪肝」の怖さとは?



――まず、お酒と肝臓の関係性について教えてください。

お酒に含まれるメチルアルコールを、アセトアルデヒド、酢酸と分解して、無害化をするのですが、この役割を果たすのが肝臓です。ただ、長年大量に飲酒をしていると、肝臓の働きが弱くなってきます。

――肝臓が悪くなるとどんなリスクがあるのでしょうか?

最近いちばん問題になっているのは、脂肪肝で、中性脂肪が肝臓に蓄積する病気です。食べ過ぎや運動不足、肥満など、脂肪肝の要因はいろいろあるのですが、お酒も飲み過ぎれば、脂肪が肝臓に溜まります。

――脂肪肝になるとどんな不調が起きるのでしょうか?

脂肪肝だからといってすぐに何か起きるわけではありません。ただ脂肪肝とメタボは密接に関係しています。メタボになると、血管が炎症を起こして硬くなり、動脈硬化、心臓病、脳梗塞などを起こしやすくなる。また脂肪肝を放っておくと、肝臓が徐々に硬くなっていき、肝硬変になって、進行すると肝臓がんになったり、黄疸などの症状が出ることもあります。

そのため、脂肪肝は生活習慣病のはっきりとしたリスクになると言われています。


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