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2023.10.10

ファッション

コンバース「アディクト」初のミッドカットが登場。モチーフはジャックパーセル!

「ジャックパーセル」をベースとした「コンバース アディクト」の新作。

「ジャックパーセル」をベースとした「コンバース アディクト」の新作。


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目ざといスニーカーギークのあいだで話題になっているモデルがある。「コンバース アディクト」のミッドカットだ。

これまでの歴史についてはさらば森田さんのこちらをご覧いただきたい。


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パッドをたっぷり充填し、かかとに向かってなだらかに傾斜していくトップラインは単純にデザインとしても魅了されるが、実はこのコレクションにミッドカットがラインナップされるのはこれがはじめてのことなのだ。

「コンバース アディクト」初のミッドカットモデル「JACK PURSELL CANVAS MID」1万9800円。10月発売予定/コンバース(コンバースインフォメーションセンター  0120-819-217)

「コンバース アディクト」初のミッドカットモデル「JACK PURSELL CANVAS MID」1万9800円(10月発売予定)/コンバース(コンバースインフォメーションセンター 0120-819-217)


「90年代ファッションのリバイバルを受けたものです。ミッドカットは往時のメインストリームをいくデザインでした。今シーズンのコンバースはエキゾチックレザー、鮮やかなカラーリング、スケシューなどもラインナップしていますが、これらはすべて90年代を象徴するものです」(PRチーフ、西津嘉人さん)。

“アディクト”な人々を満足させる再現と進化

「コンバース アディクト」は文字どおりファッションに“アディクト(ご執心)”な人々に向けて08年にリリースされたコレクションであり、60年代の「チャックテイラー」、あるいは70年代の「ジャックパーセル」を現代によみがえらせるプロジェクトだ。

アーカイブの掘り起こしが限定的なのは、その時代のそのモデルがコンバースを語るときに欠かせないランドマーク的な存在だからである。いずれもその年代に現在のかたちが完成したといわれている。



くだんのミッドカットは「ジャックパーセル」をその叩き台としているが、いわれてみればなるほど往時の「ジャックパーセル」を忠実に再現しているのがわかる。

アイコンであるつま先の“スマイル”やかかとの“ヒゲ”と呼ばれるディテールはいわずもがな、凹凸のあるロゴを描くヒールラベル、コットン素材のシューレース、当て布とアーチ形状のステッチによるサイドの補強、踵紐やインソールのグラフィック……といった具合に。
 コンバース社でつくりはじめた1970年代の「ジャックパーセル」。

コンバース社でつくりはじめた1970年代の「ジャックパーセル」。


これを現代のテクノロジーでブラッシュアップしているのが「コンーバス アディクト」の勘どころだ。ヴィブラム社屈指のグリップ力を誇るヴィブラム メガグリップ、クッション性に優れたポロンをかかとに装填した圧縮E.V.A.のカップインソールは歩くことが楽しくなるポテンシャルを秘めている。
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シグネチャーモデルの走りとなった「ジャックパーセル」 



「ジャックパーセル」は1932年から1945年まで世界チャンピオンの座に君臨したバドミントン選手の名から採っている。彼は名を貸すだけでなく、開発にもたっぷり携わった。

そうして具現されたのが左右の激しい動きに耐えるサイドの当て布&ステッチをはじめとしたプレイヤーのために最適化されたコンストラクションだった。

ヒールラベルに印字された“ヒゲ”は叡智を結集したものづくりをみずから讃えるもの。土踏まずにフィットし、安定した姿勢を保つインソール構造(当時はポスチャー・ファンデーションと呼ばれた)を図案化した。
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シーズナルカラーのライトブルーとキャメルをまとった「コンバース アディクト」の「JACK PURCELL CANVAS」。色が抜けたような、くすんだ色合いがこれからの季節にぴったり。1万8700円。10月発売予定/コンバース(コンバースインフォメーションセンター  0120-819-217)

シーズナルカラーのライトブルーとキャメルをまとった「コンバース アディクト」の「JACK PURCELL CANVAS」。色が抜けたような、くすんだ色合いがこれからの季節にぴったり。1万8700円(10月発売予定)/コンバース(コンバースインフォメーションセンター 0120-819-217)


シグネチャーモデルの走りである「ジャックパーセル」が誕生したのは1935年だが、当時の発売元はコンバース社ではなく、スポルディング社だった。その後、その権利は1955年にB.F.グッドリッチ社へと移管する。コンバース社のブランドとしてリスタートを切るのは1972年のことである。

最後に朗報をひとつ。長らく限られたお店のみで展開されてきた「コンバース アディクト」はもっとも読者からの問い合わせが多いコレクションだった。これに応えるべく、少し前からオンラインでの販売に踏み切っている。


[問い合わせ] 
コンバースインフォメーションセンター
0120-819-217

竹川 圭=文

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