年代別では大人の事故が最も多い
年代別で見ると、年齢幅が広い「大人」の事故が総数の約4割を占め、「子ども」に相当する幼児から中学生までの合計は全体の4分の1。同行者別に見た場合、最も多いのは「大人のグループ」で全体の約38%。
大人が子どもを引率したグループでも事故が多く発生している。メディアでは「大人が同伴していれば大丈夫」という情報もあるが、流された子どもを助けようとして大人が事故にあうケースも多い。「大人がいれば安心」ではなく、大人も子どもも安全管理を行う必要があるだろう。
また、子どもの事故で多く見られるパターンは、河岸から転落して溺れてしまうこと。川遊びで低水路や流れに立ち入り、深みにはまっておぼれたケース、落としたボールやサンダルなどを拾おうとしておぼれたケースなどがある。中学生になると転落するケースは減るが、危険な場所に入ったり、増水した川に入って事故に遭うケースが増える。
では、どのような準備や対策を行うべきか。
1. ライフジャケットを正しく着用する 「川に落ちたら浮いて助け待つ」という情報があるが、プールならともかく、流れのある川で浮くのは難しい。そもそも人の体は浮きにくいし、川には流れの複雑な場所、流れの強い場所もある。
だからこそ、川で遊ぶときは大人も子どももライフジャケットがマストアイテムとなる。ライフジャケットは「川でのシートベルト」。正しく着用することで、頭を水面から上に出せるので呼吸することができる。
ライフジャケットには「固定式」と「膨張式」があるが、膨張式は落水時に膨らむしくみなので、常時水に入る場合は固定式を選ぶ。固定式ライフジャケットは、ホームセンター、アウトドアショップのほかインターネットでも購入することができる。
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