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入居者にNFTを販売し、運営ルールを作る

通常のシェアハウスの場合は、管理運営を行うのはオーナー(あるいは契約している管理会社)です。

ペット禁止、楽器演奏は禁止、など物件によってさまざまな取り決めがありますよね。住環境について入居者が提案するときはオーナーへ交渉する方法がありますが、入居者全体の意見を聞くことは難しいという課題がありました。

一方、DAO型シェアハウスは入居者などへNFT(トークン)を販売することでNFT保有者の組織(DAO)をつくり、運営ルールの決定をDAOが主体的に行うというしくみです。入居希望者はトークンを購入してDAOに参加します。

シェアハウスは、株式会社巻組が運営する物件をDAOが借り上げるという形式をとります。ちなみに現在の日本の法規制ではDAOが法人格などの人格を持つことが難しいため、株式会社巻組がDAOの一員として参加し、対外的な対応を行っています。

(本書より引用)

(本書より引用)


DAO型シェアハウスは入居者1人ひとりが主体的に住環境の改善に取り組めるため、多様化するライフスタイルに寄り添ったこまやかな運営が可能になります。同時に入居者たちの間に豊かなコミュニケーションが生まれるきっかけにもなるでしょう。シェアハウス特有のコミュニティ形成という特徴も活かせます。

賃貸住宅やシェアハウスにDAOのようなしくみが増えると、単に借りている場所から「創造する場所、育てる場所」へと、見え方が変わっていくのではないでしょうか? 「住むを楽しむ」そんな新しい暮らしがイメージできます。

最近は「ADDress(アドレス)」など、全国の空き家や古民家で多拠点生活を叶えるサブスクリプション型のサービスも人気です。

多拠点生活にDAOを取り入れると、住みたい場所を自分で立ち上げるという楽しみ方もできますし、地域創生や街づくりの1つとして社会貢献にもつながります。「全国に自分が立ち上げに参加したシェアハウスがある」なんてとても夢がありますね。


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