「年齢を重ねると、いい意味でどんどん普通になってくるんですよ。オーバースペックな機能や過剰なデザインに頼ることなく、クオリティのいいベーシックな服を求めるようになる。スーツも例外ではないんです」。
冒頭に書いた我々が憧れる大人たちのスーツも、言われてみれば確かに普通。そのスーツをどう着るかが、ポイントだったのである。
ちなみにスーツは肩パッドや胸芯が薄めの、いわゆるアンコンタイプが着こなしやすい。
こちらは夭折のアーティスト、ジャン=ミシェル・バスキアの見事な着こなし。クラシックなチェックスーツにアディダスのロゴTシャツという荒技だ。
「合わせるTシャツは個人的にはバンドTやフォトTが好みですが、無地でもOK。スニーカーはヴァンズやコンバースのローテクタイプが、相性がいいようです」。
着流し上手な鷲頭直樹さんの“今っぽく着流す”3カ条
条件①スーツはアンコンでリラックス
条件②インナーはいつものTシャツ
条件③スニーカーはローテク一択
リラックスしつつ、きちんとした印象も醸し出してくれる“着流しスーツ”。ぜひとも実践していただきたい。