ナイフやトングもミニマルなチョイスを
「深山小刀(12g)」6600円、「イチョウまな板 丸(40g)」4180円/エバニュー
続いて、調理道具もミニマル、かつ使いやすいものを探してみよう。
刃物はマルチツールも選択肢だが、ここはより切れ味の良さと料理のしやすさを重視して「深山小刀」をセレクト。
重量はわずか12g。刃長は5cmに満たないが、切れ味が鋭く、30cm弱のイワナやヤマメ、またはサンマやイワシのような細い魚であれば、問題なく捌くことができる。
まな板は径が125mmと、小型のフライパンにギリギリ収納できる「イチョウ まな板 丸」を選んでみた。イチョウは、刃当たりの良さから日本料理の職人や寿司職人に愛用されることが多い素材。小さくても贅沢な使用感が味わえる。
「UL. Alu pan 14cm(117g)」※フライパン 7480円、「NICKTSUCAM(9g)」※トング 1100円/エバニュー
惣菜や缶詰を温める程度ならポットだけでも構わないが、ちょっとした料理をしたいなら小型のフライパンもひとつあると便利だ。
「UL. Alu pan 14cm」は径が小さいものの、サイドの立ち上がりがしっかりあるので、汁物や鍋料理に使うこともできる優れもの。
重たいトングの代わりに10gに満たない「NICKTSUCAM」を用意すれば、ひとり焼肉も気分が盛り上がる。
「TibiTibi(15g)」各2200円/エバニュー
晩酌用のお猪口は、こちらも純チタン製で軽量な「TibiTibi」を。極薄に仕上げられた飲み口は口当たりが良く、お酒の味をキリッと感じさせてくれる。
ソロキャンプ用のおつまみ入れにもぴったりの大きさで、スタッキングすればかさばらないので、いくつか常備しておきたい。
「Alu Table / Fire(233g)」※シルバーの部分 7700円、「Alu Table / Side Ext(210g)」※グレーの部分 8250円/エバニュー
テーブルは軽さだけでなく、使い勝手も考慮して選ぶべきギアだ。
薄い木製やプラスチック製ではなく、アルミ製の天板のものを選べば、熱々のフライパンや鍋を直接載せたり、アルコールストーブをテーブル上で使うこともできる。
今回は、なかでも233gと軽量な「Alu Table / Fire」をセレクト。より広く使いたいなら拡張キット「Alu Table / Side Ext」を追加したり、火を使わないならより軽量な「Alu Table / Light)」という選択肢もある。
どれも収納時はA4サイズのノートのように薄く折り畳むことができるので、バックパックの隙間にスッと収まる。
●大人のキャンプ飯セットの一例と重量
・T 0.3 triveTi:3.5g
・Ti 9G Windshield:9g
・Ti 400NH:34g
・Flame proof Sil. RING M:7g
・Flame proof Sil. CIRCLE:19g
・NP クッカーケース 400FD:35g
・深山小刀:12g
・イチョウまな板 丸:40g
・NICKTSUCAM:9g
・UL. Alu pan 14cm:117g
・TibiTibi:15g×3
・Alu Table / Fire:233g
・Alu Table / Side Ext:210g
Total Weight:773.5g
今回「大人のキャンプ飯セット」の一例として揃えた道具の総重量は773.5gと800gを切った。料理の内容によっては、500g以下に収めることもできるだろう。
もちろん、ただ軽さだけを求めず、火器をシングルバーナーにしたり、コーヒー用に好みのマグを足したり、包丁やまな板をより大きいものに代えたりと、使い勝手重視で揃えるのもあり。セットの組み替えはあなたの楽しみ方次第だ。
寒さも緩まり、キャンプシーズン本番はすぐそこ。素材や重量を調べて比較してみたり、手持ちの道具にうまくスタッキングして収まるか想像してみたり。道具の準備段階から、キャンプを楽しんでほしい。
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