▶︎すべての写真を見る 日本で今一番人気なのはSUVだが、アメリカで最も売れてる車はピックアップトラックだ。
アメリカでは税金が安いとか、DIY社会だから大きなモノを買って帰れるとか理由はいろいろあるけれど、やっぱりワイルド&タフなスタイルと、大きい荷台の自由な使い勝手が人気の理由だろう。
東京オートサロン2023で見つけたタフでワイルドなピックアップトラックは、日本人から見てもやっぱり自由で格好良かったぞ!
動く基地と化したハイラックスのオーバーランダー
ハイラックスのフロントフェイスをタコマ風に変えられる「タコマックスキット」を備えた「EXIZZLE-LINEタコマックス」/EXIZZLE-LINE
数々の人気メーカーのカスタムパーツで固められ、まるで動く基地と化していたのは、USトヨタのピックアップであるタコマ顔をした「ハイラックス」。
ルーフラックに備え付けられたKCのハイライトで暗闇も切り裂いて進み、たどり着いた休憩地ではライノックの270度オーニングを展開してコーヒーを沸かし、夜は車内とルーフテントでぐっすり……。
そんなオーバーランダーに必要な装備がたっぷりと備えられている。
ロームの2人用ルーフテントは7cmの低反発シートだから寝心地はいいし、ラゲッジに取り付けられたデックドのスライド式トレイは細かく分けられて、効率良く収納できる。
サイドはオーバーランダーたちに絶大な人気を誇るレイトナーのカーゴシステム。シャワーも備えられる。
北米やオーストラリアのような、広大な砂漠や荒野のない日本では一見オーバースペックに思えるけど、例えば気ままに良い波を探しながら全国ビーチを旅する、なんてときには最高の相棒になってくれるはずだ。
“古いアメ車”のマスクを備えたハイラックス
車高調サスで2〜3インチリフトアップされた「ハイラックス リフトアップ&角目4灯クラシックフェイス」。ベース車のレーダーやコーナーセンサーもきちんと移設されている。/アクセルオート
かつてのカクカクしたアメ車のピックアップやSUVによくあった角目4灯。
そんな昔のアメ車や古いランクルをイメージしたというオリジナルのフロントマスクに目を奪われると、一瞬ベース車がトヨタハイラックスであることを忘れてしまう。
角目4灯のヘッドライトと「TOYOTA」ロゴの映えるブラックグリルだけじゃない。これを備えるためにボンネットやフェンダー、バンパーもオリジナルで製作されている。
外観に合わせて内装はレトロなレザー調のシートカバー。またドアを開けると自動でステップが出るのでリフトアップされていても楽に乗車できる。
マフラーはサイド出しで、後方の隣車線を走る車の接近をブラインドスポットモニターも用意されている。
上と同じデザインながら、こちらはメッキグリルのフロントマスクが備わる「ハイラックス リフトアップ&角目4灯クラシックフェイス(メッキグリル)」。顔が煌びやかになるだけでかなり印象が違う。/アクセルオート
こちらはローダウンタイプ。古いアメ車ならローダウンも似合うでしょ!と、現在乗り心地を良くするため足回りを開発中だとか。/アクセルオート
左はキャノピー仕様、奥はルーフテントを載せられるラックを組んだ仕様、さらに電動トノカバーもある。
東京オートサロン2023で提案されたのは、フロントグリルがブラックのタイプと、メッキグリルタイプ、さらにローダウン仕様の上記3モデル。
いずれも、荷台を自由に使えるピックアップだからこそ、ARBのオーバーランダータイプのテントを載せられるラックや、キャノピー、電動トノカバーなど使い勝手に合わせて選べる。
こうやって荷台を自由にカスタマイズできるところが、やっぱりSUVにはないピックアップの魅力なのだ。
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