▶︎すべての写真を見る 世界と比べても、日本の自動車メーカーは堅実で壊れにくい“真面目”な車作りをする。そんなイメージは誰しもあることだろう。
しかし、「真面目=面白くない」というわけでは決してないと改めて断言しよう。
カスタムカーの祭典「東京オートサロン」でぶっ飛んだカスタムカーを提案していたのは、怖いもの知らずの自動車専門学校の生徒や、カスタムメーカーだけではなかった。
日産、三菱、ダイハツ の自社カスタムも、かなりぶっ飛ばしていたぞ。
ガルウイングで、ピアノも弾ける日産
「日産ルークススイートコンセプト」。ガルウイングの反対側にはプライベートジェットのような窓が備わる。
真横から見ると左右対称のように見えるし、だいたいガバッと開くガルウイングのドアなんて、日産車にあったっけ?と思わずガン見したのが「日産ルークススイートコンセプト」。
ハイト軽ワゴンの「ルークス」を、自ら大胆にカスタマイズしたのだ。何でもウエディングパーティに出掛けるためのリムジンカーという想定らしい。
ガルウイングは、何かと頭が盛られる花嫁がスムーズに乗降できるように、という配慮なのだ。しかも乗り込む前に花婿、あるいは花嫁の親が、車の後ろに備わる電子ピアノで幸せいっぱいな曲でも弾けて、乗り込んでからも移動中の幸福感を増幅させちゃうような冷えたシャンパンまで用意されている。
電気ピアノが載っている後部はトレーラーという扱いで、ルークスが牽引して走る。
電子ピアノやシャンパンクーラーは「電気」が必要。そのためこの車には同社の電気自動車・リーフの再生バッテリーが搭載されている。また後席の花嫁が静かに幸福を噛みしめられるように、静粛性を向上させる音響マテリアルが乗員を包み込む……etc。
つまり日産の先進技術は、ウエディングパーティなんていう人生の重要シーンにも、最高の体験を提供できますというわけ。
新品じゃなく再生バッテリーもこんな風に使えるよ、というさりげない提案も、さすが電気自動車(BEV)やe-POWER車(HEV)といった電動車(EV)をたくさん作っている、技術の日産なのだ。
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