▶︎すべての写真を見る 語るまでもなく、ランクル人気は相変わらず。なかでもクラシカルな旧車のランクルに憧れる人は多い。
著名人にもロクマルなど古いランクル好きは多く、東京オートサロン2023ではお笑い芸人のダイアン、ユースケさんのランクル60が展示されていた。
芸人のダイアン・ユースケさんのランクル60は、角目の後期型。
けれど、古いランクルはやっぱり故障が心配。
だから二の足を踏む人も多いだろうが、そんな人もこれなら安心!なクラシックスタイルにカスタムされたランクルを多数発見したぞ!
見た目は40、中身は70、クラシックランクルの新しいカタチ
上も下もキレイな状態の「ランドクルーザー40×ランドクルーザー70」。わざわざ3Dスキャンして再度設計図を書き直したという、ランクル愛の総本山らしいこだわりだ/トヨタ車体
ランクル40(ヨンマル)のリフトアップにしてはバンパーがやけに前にあるなーと思ったら、実はこれ、70(ナナマル)のシャシーに40のボディを載せたカスタムカー。作ったのはトヨタ車体だ。
トヨタ車体といえば、40時代からランクルを作っていた荒川板金工業(後のアラコ)を吸収してランクル製造を引き継ぎ、現在も輸出用の70や現行型の300を製造している、いわばランクル製造の本家本元。
だからそんじょそこらのカスタムカーやレストア車とはわけが違う。
40も70も程度の良い中古車を探して、合体させたそう。
40のカッコいいスタイリングと、今も世界中で活躍しているほど信頼性の高い70のシャシーを融合させた、この「ランドクルーザー40×ランドクルーザー70」。
同社は東京オートサロン2023にこの車を出品することで、きちんと整備をすればランクルはずっと乗り続けられるということを証明したかったのだとか。
だから本気で車検を通そうと、今後は40のボディをもう少し伸ばし、現在の法規に沿って補機類を載せる予定だという。
ボディは一度分解されて整備され、再度キレイに組み立てられている。
この車を作った理由はもうひとつある。
実は、同社は2023年1月から愛知県に、ランクルを長く安心して乗り続けてもらうためのメンテナンスやカスタマイズを行うランドクルーザー専門店「ランクルBASE」をオープンさせた。そこに「ランドクルーザー40×ランドクルーザー70」を展示するのだ。
この「ランクルBASE」は、いわばランクルの聖地。そこにランドクルーザー40×ランドクルーザー70を作れるくらいのノウハウと技術力があるんだよ、っていうシンボルとして置かれるというわけ。
下のシャシーに対してボディが短い。40と70だからしょうがないのだけれど、今後は40のボディを伸ばす予定。
ランクル乗りなら、ランドクルーザー40×ランドクルーザー70を見るついでに、トヨタ車体に愛車の相談もしてみてはいかがだろう。この車を見れば、技術力もさることながら、そのランクル愛に話が存分に盛り上がることは間違いなさそうだ。
2/3