OCEANS

SHARE

マウンテンパーカの“3-WAYダウン”も!

お次もユニークで便利な一着をご紹介。

「メンズ・ダウンドリフト・スリーインワン・ジャケット」5万9400円/パタゴニア(パタゴニア日本支社 カスタマーサービス 0800-8887-447)

「メンズ・ダウンドリフト・スリーインワン・ジャケット」5万9400円/パタゴニア(パタゴニア日本支社 カスタマーサービス 0800-8887-447)


「こちらはダウンドリフト・スリーインワン・ジャケットといいます。元となる基本の形はこちらになります」。



シャツ風のインナーダウンもカッコいいが、実はマウンテンパーカ風の3-WAYダウンなのだ。

「インナーのダウンはスナップボタンで着脱可能。今まではジッパー連結が多かったのですが、ジッパーの重みでジャケット自体も重くなっていくのがたまにキズでした。今季はスナップボタンに変えたことで、以前よりも軽やかになっています」。

生地にもご注目を。



「外側と内側、どちらもネットプラスという漁網をリサイクルして作られた生地を採用しています。漁網は多くが化学繊維、特にナイロンで作られているので、それを集め、加工して糸に変える技術を確立しました。非常に柔らかく、十分な耐水性もあるので、いろんな天候に対応します」。

世界中で問題となっている、海へと破棄された漁網。そこへ、いち早くメスを入れ、製品作りに活かしてきたのがパタゴニアである。



「去年から繊維化しアイテムに採用してはいましたが、生地としてはやや堅いかなという印象は否めませんでした。それが今年、さらに進化し、お馴染みのバギーズショーツに採用して好評だったんですね。

この冬はさらに細い繊維を作ることに成功したので、さまざまなアイテムに採用するようになってきたんです」。

大定番「ダウン・セーター」もアップデート!

パタゴニアダウンの大定番にして名作に数えられるダウン・セーターも、今季はぜひ注目してほしい。



「2004年に誕生し、シェルをリサイクルのナイロンに変えたりなど、ずっと進化しながら長く愛されてきました。今回は、先ほどご案内した漁網から生まれたナイロンで作った、ネオ・ダウン・セーターとして生まれ変わったんです」。

佇まいは名作のそれを踏襲してはいるものの、中身はかなりアップデートされている。




「ネットプラス生地を使ったことで耐久性が向上。ダウン量も昨年比で26%アップしています。保温力も十分で、ジッパーが生地を噛みやすいという問題点も改善しました」。

「メンズ・ダウン・セーター」3万5200円/パタゴニア(パタゴニア日本支社 カスタマーサービス 0800-8887-447)

「メンズ・ダウン・セーター」3万5200円/パタゴニア(パタゴニア日本支社 カスタマーサービス 0800-8887-447)


「パターンも変更していて、より体にフィットする立体的な裁断になっています。ダウンを着ていても寒さを感じるコールドスポットが生まれないよう、デザインも変えたんです」。


こんな地球に優しいアイテムなら、いくつあってもうれしいもの。インナーとアウターをセットで買うもよし、3-WAYタイプでロングランの活躍を堪能するもよし、進化を遂げた名作を買い直すのもよし。どれを選ぶかはあなた次第。

特集「ザ・ベストダウン 2022」を見る

動画はコチラ!



佐藤ゆたか=写真 菊地 亮=取材・文

SHARE

次の記事を読み込んでいます。