▶︎すべての画像を見る 子供の送迎や買い物、家族での外出など、使い勝手がいいミニバン。
けれど、いざキャンプやバンライフを楽しみたくなったら、ベッドも欲しいし、キッチンモジュールも欲しい、あと必要な食材を詰め込む引き出しも欲しい……。
そんなふうに必要なときは変身してくれる、ちょうどいいサイズのミニバンはないかと思っていたら、あった! しかもメルセデス・ベンツで。
Tクラスのマルコポーロ化ユニット
メルセデス・ベンツ「Tクラス」
これまでメルセデス・ベンツのキャンピングカーといえば、同社の車を使い第3者がカスタマイズしたものが主流。ベースは天下無敵の
ウニモグや、大型バンの
スプリンターが多かった。
しかし2018年にミニバンのVクラスをベースに車中泊もできる「マルコポーロ」を自社で開発。現在、日本でも販売している。
そして、今年からヨーロッパで販売が始まった同社の小型ミニバン「Tクラス」に、この「マルコポーロ」を冠した「マルコポーロ・モジュール」なるものを発売するという。
Tクラスは、全長だけならトヨタのヴォクシーより短い小型ミニバン。もうすぐ日本にもやってくると思われるルノーの次期「カングー」をベースに、同社らしいデザイン&品質で仕立てたミニバンだ。
5人乗りで左右にスライドドアが備わり、ラゲッジ容量は最大2390Lにもなる。このままでも十分キャンプで使いやすい。
このTクラスに用意されたのが、ベッド&キッチンユニットをアドオンする「マルコポーロ・モジュール」だ。
ポップアップルーフを最初から備えているVクラスの「マルコポーロホライズン」と違い、この“アウトドア用ユニット”はTクラスに取り付けたり、外したりできる。
装着&脱着は大人2人ならわずか数分で済むという。つまり、普段の街乗りや荷物が多いときは取り外しておけるのだ。
メルセデスらしいスマートなスペック
2人用ベッドは、ベッドフレームを前方に引きだしてから、ラゲッジから専用マットレスを取り出して備えれば完成。
だから寝るまでは後席も普通に使える。窓ガラスに防虫網が組み込まれた通風カバーを備えられるので、就寝中の通気と虫対策も万全だ。
一方キッチン部分は12Lの水タンクを備えたシンクと15Lの冷蔵庫、取り外し可能なガスレンジなどが備わる。
これらはモジュールの引き出しにしまわれているので、見た目もスマート。さらにこの引き出し、プッシュすると緩やかに開くソフトクローズ機能が備わるので、操作自体もスマートだ。
さらに引き出しにはカトラリーや食器、食材を収納できるスペースがあるだけでなく、2脚のキャンプチェアとテーブルまで搭載されている。
景色のいいところで取り出してブランチを楽しむこともできれば、テーブルは後席にも備えることができるから、雨が降っても濡れずに朝食を楽しめる。
そんな、メルセデス・ベンツらしい優雅なアウトドアライフを楽しめる「マルコポーロ・モジュール」。
早ければ2023年後半に発売される予定だというが、そもそもTクラスが日本で販売されるか定かじゃない。
けれどきっと日本でも大ヒット間違いなし!? だし、ぜひ日本導入のご英断を!