漫画『サーキットの狼』のロータス・ヨーロッパや、映画『007 私を愛したスパイ』のロータス・エスプリ。いずれも脇役ではなく主人公が乗るスポーツカーだ。
▶︎この記事の画像ギャラリーを見る それだけイギリスのヘセルに拠点を置くロータスは、ライトウェイトなスポーツカーブランドとしての地位を確立しているってことだ。
電動化の大きな波が来ても、2019年には最高出力2000馬力のモンスター級な電気自動車(BEV)ハイパフォーマンスカー「エヴァイヤ」を130台限定で披露してみせた。
だからこのままスポーツカー道に邁進するのかと思いきや、2021年夏ついに「これが最後のミッドシップエンジン車」と宣言して「エミーラ」を発表。
さらに先日、ブランド初のSUVであり、電気自動車(BEV)としては第2弾となる「エレトレ」を発表した。
電気でも、SUVでも、ロータスはやっぱりロータス
といっても、70年以上もスポーツカーばかり作り続けてきたロータスだ。エレトレも、そんじょそこらのSUVやBEVとはちょっと違うことは、見た目からすでに漂ってくる。
最も特徴的なのは、ボディの中を風が通り抜けるダクト(孔)が随所に見受けられることだろう。
これは先のハイパフォーマンスカー「エヴァイア」や「エミーラ」と同じく「ポロシティ(多孔度)」と同社が唱えるデザイン思想の反映だ。
エレトレはモーターを前後に2つ搭載しているが、全長5103mmとランボルギーニ・ウルス級の大きなボディの割にボンネットが長くないのもまた、同社がこれまで得意としてきたミッドシップスポーツカーに準じたカタチだとしている。
また全高はウルスとほぼ同じ1630mmあるのだが、ルーフがブラックアウトされているせいだろう、数値以上に低く見える。
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