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2022.02.09

ライフ

自然写真家・高砂淳二が旅を“ゼロ・ウェイスト”にするために実践していること

ゼロ・ウェイストとはゴミを出さないように行動すること。

野生動物や美しい風景を世界各地で撮影してきた自然写真家の高砂淳二さんは日常からゼロ・ウェイストを意識。

マイバッグを持ち歩き、プラスチック製の容器で包装された食品はなるべく買わず、自宅に自作したコンポストを置いて生ゴミを処理し、堆肥にして野菜作りに使っている。



そのような行動を取り始めたきっかけは、25年ほど前にミッドウェー島で目にした光景にある。

「そこはコアホウドリの大繁殖地で、親鳥が子供たちに口移しに餌をあげるほのぼのとした光景が見られる一方、死骸があちこちに転がっていたんです。

ガイドに聞くと死因の多くは栄養失調。実は親鳥たちは小さなプラスチック片を与えていたんです」。

美しい南太平洋で目にした悲劇。当時は駐留していた米軍しか人の姿はない絶海の孤島であり、プラスチックゴミはほぼすべて漂着物だと聞いた。

また2016年のダボス会議で、近い将来、世界の海に漂うプラスチックゴミは魚の量を超えると発表。高砂さんはゴミを出さない意識をより強めていった。

 

「ファーストハンド」のエコバッグ。プリントの背面にうっすらと面影が残るように、クラフト紙製の米袋をアップサイクル。優れた耐久性ゆえ、何でも放り込める。6600円/ファーストハンド(ファーストハンド レイヤード 宮下パーク 03-6805-1828)


「旅先にはマイバッグ、水筒、固形の塩石鹸を持参します。宿泊先で作った白湯を入れた水筒を持ち歩くため現地で飲料は買わず、ゴミを出さないで済みます。石鹸は海に流れても良い成分のモノを選んでいます」。

地球を汚したくない。その一途な想いが旅にも活かされている。

高砂淳二●自然写真家。野生動物、海、虹、星空など地球全体をフィールドに撮影活動を続ける。2月にハワイで撮影した最新写真集「Aloha」をリリース。


渡辺修身、作木正之介、Taichi、椙本裕子、朴 玉順(CUBE)、高橋賢勇、CHO ONGO=写真 加瀬友重、髙村将司、小山内 隆、増山直樹、今野 壘、サトータケシ、早渕智之、礒村真介(100milier)、野村優歩=文

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