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2018.02.27

かぞく

パパにとっても最大級のピンチ!“嫁姑の仲が悪い問題”にどう関わる?


パパは家事も育児も一生懸命やっているつもり、ママにも最大限気を使っているつもりなのに、なぜかママがいつもイラっとしている。そんな夫婦間のギャップの原因を、ママ目線から解説するこの連載。ママがイラっとする原因のひとつとして、ママの困りごとや家庭のピンチに対する夫婦間の温度差というものがあげられます。今回テーマとしてあげるのは、どこの家庭でも一度は揉めたことがありそうな「嫁姑問題」。正しく対応しないと、問題が長期化する恐れもあります。
「自己評価の高いパパ」と「いつも何かが不満なママ」を最初から読む

嫁姑の不仲は、価値観の相違から起こるやっかいな問題

嫁姑問題。パパにとって、できれば避けたい問題の筆頭に挙げられるのではないでしょうか。しかし、問題の大小はあれども、どの家庭にも起こりうることです。そこでまずは、ママたちがどんなことを不満に思っているのか、例を挙げてみたいと思います。
嫁姑問題の具体的な中身として、まず一番よく聞くのが、どちらかが専業主婦、どちらかがワーママの場合に、お互いの子育てや家事、仕事に関する価値観の相違から来る不満です。
「義母は典型的な昭和の専業主婦。自分の夫は、台所になど立たせたことが無いという人です。一方、私はフルタイムで働き、どちらかというと我が家の場合は、夫のほうが家事分担の比率が高い。自分の息子に家事をやらせる嫁(私)を、義母はかなり不満に思っているようで、『そんなに夜遅くまで働いて……』とか『そんなに大変なら、お仕事やめたら』とか、たびたび私の仕事に対して批判めいたことを言ってきます。嫁姑がお互いワーママ同士だと、両立の大変さが分かり合えたり、頑張りを褒めてくれたりなんてことを聞きますが、私が義母から褒められたことは一度もありません」。(綾子さん:仮名)
この場合、お義母さん側には、ひょっとするとそれほどの悪意は無いのでは? という見方もあると思いますが、こういうことを言ってくるのは、決まって義母と綾子さんがふたりきりの時だそう。そう考えると、やっぱり悪意はあるのかな……と思ってしまいます。
逆に、姑がワーママ、嫁が専業主婦という例もあります。主婦の奈美恵さん(仮名)は、姑に会うたびに、ちょっとした嫌味を毎回言われるそうです。
「姑は、定年退職するまで何十年も保険の外交員としてバリバリ稼いできた人。社交的で明るい性格ではあるのですが、それゆえに言いたいこともヅケヅケ言うタイプの人なんです。『なみちゃん、最近太ったわねえ』とか『子供もそろそろ手が離れて暇でしょー』みたいな、ちょっとした嫌味を、会うたびにちょこちょこ言われていて。悪意は無いのかな……とも思うのですが、そういうことが重なって先日耐えられなくなり、初めて夫に伝えました。夫は全く気づいていなかったみたいでびっくりしていました」。
このほかには、子育てについての昔の価値観を押し付けて来るのが鬱陶しい、という声もママたちからよく聞く話としてあります。
このように、どんなママに聞いても、義母への不満のひとつやふたつ出てくるわけですが、これらの話を聞いたママたちが、もうひとつ共通して言っていたのが、「夫に話しても、大した話ではないと言って、真剣に聞いてくれない」という不満です。私としては、むしろそのことが問題なのではないか、と感じています。
いくら自分の夫を育ててくれた母親といっても、嫁姑はいわば「赤の他人」の女同士。何の共通点も無ければ、気が合うほうがレアケースです。しかも、夫にとっての「妻の父親」という関係よりも面倒です。というのも、例えば夫の実家に帰った時には嫁姑で一緒に食事を作るなど、接点が多いので、お互いのことが気になってしまうのだと思います。妻の実家に帰省した時の夫の仕事といえば、妻の父と一緒にビールでも飲んで話し相手をすればいいくらいですから。
もちろん、妻から自分の母親の不満を聞く=母親を悪く言われたようで嫌な気持ちになる、ということもあるかもしれませんが、人格を否定しているわけではないので、妻から不満を言われた時には、まずはその妻の気持ちを受け入れていただきたいと思います。

ママが不満を溜め込んでしまう前に、パパがやるべきひとつのこと

さらに、一番厄介なのは、妻が義母に不満を持ちつつも、夫にその報告や愚痴を何も言っていない場合です。前出の綾子さんは、相手の親の悪口を言うのは気が引けるという気持ちが強く、自分だけが我慢すればいいと思い、今まで夫に伝えたことはないそうです。ですが、その分、義母への不満が逆にどんどん増大していって、「夫の悪いところは、すべてあの母親に育てられたせいと思うようになってしまった」と言います。
ここまでこじらせないためにもパパがやるべきなのは、ママのストレスを吐き出す機会を作ること。例えば自分の実家への帰省から戻ってきた時などに「うちの母親、大丈夫だった? たまに変なこと言ったりするからさあ」などと、探りを入れてみるといいかもしれません。
また、妻からそういった不満を言われた時には、もちろん気分は良くないとは思いますが、いったんはきちんと耳を傾けてください。女性の場合、聞いてもらっただけで心が晴れることも多いものです。ママたちも、自分が好きで結婚した相手のお母さんなので、いい関係を築きたいとは思っているはずです。なので、「だよなー。あの人そういうとこあるんだよねー。ごめんね、無神経で。今度俺から言っとくよ」などと共感してもらえただけで、ママ側としても「いいよいいよ、悪気は無さそうだし」なんて、寛大な気持ちになったり、「なんか私、大人げないな」と逆に反省したりすると思います。
なお、時には「それって妻が悪い。大人げないよね」というケースもあると思います。しかしそういった場合でも、最初にそこをパパから批判されると「自分も悪いとわかっていながらも、お義母さんに負けたような気持ちになって悲しい」という声もありました。あくまでも、ママの前ではママの味方であるというスタンスでお願いしたいものです。
職場でも同様だと思いますが、女同士の人間関係はなかなか難しいもの。「女同士ってめんどくさい」などと思わずに、パパが長年の仕事で培った部下に対するマネージメント力や傾聴のスキルを、家庭内でも遺憾なく発揮していただければと思います。
文=相馬由子
編集者、ライター。合同会社ディライトフル代表。子育てをテーマにした雑誌、ウェブ、書籍などの企画・編集・執筆を手掛ける。2017年より某育児・教育系ウェブメディアの編集長を務めている。再来年に娘の小学校入学を控え、学童に入れるのかが目下の悩み。

イラスト=佐野さくら
 
連載「『自己評価の高いパパ』と『いつも何かが不満なママ』」過去記事一覧
第1回 「自己評価の高いパパ」と「いつも何かに不満なママ」、すれ違いはなぜ起こる?
第2回 保育園の送りがある共働き家庭で、パパが朝やってはいけないこと
第3回 子供を夜9時に寝かせるための準備は、3時間前から始まっている
第4回 「料理するだけのパパ」にイラつくママ。大変なのはメニュー決めと買い出し
第5回 パパに子どもを預けたことがきっかけで離婚!?ママたちの隠れた不満とは
第6回 「ティッシュペーパーないよ」と言っただけでパパがママに怒られる理由
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第9回 夫婦ゲンカでの「お互い気をつけよう」は、次のケンカの火種になる
第10回 私を悪者にする夫は卑怯!「ママに怒られるよ」ひと言が生む亀裂
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