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2017.10.26

かぞく

夫婦ゲンカでの「お互い気をつけよう」は、次のケンカの火種になる


家庭で男性が家事育児を担うのは、もはや常識とも言えるようになった昨今。しかし、「自分はこんなに家事育児を分担しているのに、奥さんになぜだかいつもイラっとされている」というパパの声がある一方で、ママからは「もう夫に期待するのはやめました」という声。そこで、この連載では、これまで私が多くのママたちから聞いた話を元に、テーマ別に事例を挙げて、ママがどんなときに、なぜパパにイラっとするのかを解説していきます。
「自己評価の高いパパ」と「いつも何かが不満なママ」を最初から読む

パパたちは夫婦ゲンカで負けを認めたくない?

夫婦であれば、どんなに仲が良くてもケンカをすることってありますよね。そんな時、いつもパパに言われてモヤモヤする言葉があると教えてくれたのは、美容師の幸子さん(仮名)。小学校4年生の男の子と年長の女の子のママです。
「うちの夫は、基本的には優しい人で、家事にも私の仕事にも口を出してくることはないのですが、その分、自分自身も結構だらしないところがあって。たまに私がそれに耐えられず、怒ったり注意したりします。そしてケンカになるとなぜか最後は『お互い気をつけような。幸子さん分かった?』などと言って、あたかも私にも非があったかのようなまとめ方に持って行こうとするんです。しかも、なんだか軽い調子で、こちらの怒りをごまかそうとするかのように。
男の人って、やっぱり夫婦ゲンカをした時に、全面的に負けを認めたくないというか、プライドがあるんですかねえ。それとも、自分が悪いことを本当にわかっていないのか、どちらなんだろう……と、この言葉を言われるたびにモヤモヤしますね」
幸子さんの夫は、優しいだけでなく、明るくて面白いムードメーカー的な存在の人だそう。そこに惹かれて結婚したそうなのですが、そういう性格だからこそ、あまりママの怒りを重く受け止めてくれないのかなという気がします。
女性側からすると、たとえこちらにも非があったとしても、まずは謝ったり気遣ったりしてほしいと思うもの。こういったケンカの時には、いったんは謝って、もし本当にママにも直してもらいたいことがあるなら、後日改めて伝えたほうが、ママも素直に反省できるのではないでしょうか。

「言ってくれればやるよ」の前に、自分で考えて動いてほしい

小学6年生と2年生の娘がいるパート主婦の愛さん(仮名)は、自分が主婦ということもあって、基本的にはパパには家事を手伝ってもらうことは、これまではなかったそう。ただし、最近は子供たちの習い事などが増えてきたため、送り迎えなどで忙しいことがあり、パパにも手伝ってもらいたいな…… と思うことが増えたそうです。
「うちのパパは家事へのモチベーションは最近の周りのパパ達に比べると低いのですが、私が忙しそうにしているので、『とりあえず何か手伝わないと』とは思っているようで。そんな時によく『言ってくれれば手伝うのに』と言うのですが、忙しい時ほど自分で仕事を見つけてやってほしいというのがこちらの正直なところ。こう言われると余計にイラっとしてしまうんですよね。新人のバイトじゃあるまいし…… と。そうは言っても家事に慣れていない夫に対してそこまでは期待できないし、どうしたらいいものやら…… と悩んでいます」
特にママが専業主婦の家庭だと、こういうすれ違い、よく聞きます。パパ側もどう関わっていいのか難しいところかもしれません。こういう場合にこそ、以前の記事で感性アナリストの黒川伊保子さんに伝授してもらった、「定番の責務を決めて徹底してやる」というのが有効なのではないでしょうか。自分でできそうな家庭内の仕事を見つけ、自分の仕事として決めてしまうという方法です。
愛さんの場合、もうひとつ夫の家事への関わり方について悩みがありました。例えば食器洗いなどをやってもらっても、結構洗い残しがあったりするので、あとでやり直すこともあるとか。それを見ていたパパから「どうせママは僕が何をやっても気に入らないんでしょ」と言われてしまったそうです。戦力になりたい気持ちはあるのに、夫婦ですれ違ってしまうのは、もったいないですよね。
主婦で家事スキルの高いママほど、細かいところまで気になってしまう、というのはあると思います。愛さんも「ついついチェックしてしまっている自分も嫌なんですけど」と言っていました。そんなママに対しては、前もって気をつけるべきところはどこなのかを聞いてみるのもひとつの方法かと。それだけで、パパのやる気を感じて、もし多少の洗い残しがあっても大目に見てくれるようになるのではないでしょうか。
文/相馬由子
編集者、ライター。合同会社ディライトフル代表。子育てをテーマにした雑誌、ウェブ、書籍などの企画・編集・執筆を手がける。2017年より某育児・教育系ウェブメディアの編集長を務めている。再来年に娘の小学校入学を控え、学童に入れるのかが目下の悩み。
佐野さくら=イラスト
 


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