トレンチコートは、メンズの定番ファッションとして欠かせない上着アイテムである。しかしどのようなコーディネートをすれば良いのか、どの時期にトレンチコートを着用すれば良いか分からないなど悩むメンズも多いだろう。
今回は、トレンチコートのコーディネートに悩むメンズの方に
- そもそもトレンチコートとは何か?
- トレンチコートを着る時期はいつが良い?
- スプリングコートとの違いは?
- トレンチコートのおしゃれな着こなし方
- トレンチコートのコーディネートのポイント
についてそれぞれ解説していく。ぜひ参考にしてみてほしい。
トレンチコートとは?
トレンチコートは、第一次世界大戦でイギリス海軍が着用していた軍服がベースになっている。トレンチとは「塹壕」を意味し、戦地にて敵の攻撃から身を守るために陣地の周辺に掘られた溝のこと。過酷な環境において雨や泥汚れから身体を守りつつ戦闘するため、数多くのディティールが搭載されており、高い機能美を誇っているのが特徴だ。
生地には高密度のコットンギャバジン素材を使用しているので防水性が高く、腰回りにはフィット感を高めるベルトが付いている。オンオフを問わず様々なコーデに合わせやすく、またファッション性と機能性の高さから、現在ではメンズの定番ファッションとなっている。
参考:
トレンチコートを着る時期はいつ?
トレンチコートは、主に春秋のシーズンがおすすめである。特に季節では2〜4月、10月〜12月初旬、大体10〜20℃くらいの温度がトレンチコートを着用するのに適している。気温の目安が幅広い理由は、下に着用するインナーをうまく調節することで長く着用することができるためである。平均気温が10〜15℃の時は、まだ肌寒いため下にニットなど厚手のインナー、デニムジャケットなどを着用するのがおすすめだ。16〜20℃はほんのり暖かくなるので、薄手のブラウスやカットソーを合わせると良い。
スプリングコートとトレンチコートの違いは?
「スプリングコートとトレンチコートって似ているようだけど、どう違うのか?」
と疑問に思うメンズもいるだろう。
トレンチコートはイギリス海軍が着用していた軍服が基になっており、過酷な環境下で雨や泥汚れから身体を守るために様々な機能が施されているのが特徴だ。インナーの調節次第で、幅広い温度でのファッションに適している。
スプリングコートは「春(spring)」を意味するように、主に春の暖かい時期に着用するのに向いている。コート自体は薄手で、春らしいカラーが多いのが特徴だ。春のシーズンに適したコートだが、「寒くて何か羽織りたいが、冬のコートだと暑い」など気候に合わせて調整した使い方をするのがおすすめだ。ただし秋に使用する際、カラーがあまりにも春っぽかったり秋の季節にそぐわない素材だったりの場合は避けた方が良いだろう。
おしゃれなトレンチコートの着こなし方
「トレンチコートの特徴は分かったけど、おしゃれに着こなすにはどうしたら良いの?」
「トレンチコートを初めて着るけど、どう着こなしたら良いかわからない」
「トレンチコートを着る時、意識した方が良いポイントはある?」
など、トレンチコートのおしゃれな着こなし方に不安を抱くメンズも多いのではないだろうか。トレンチコートは高い機能性とファッション性に優れているが、着こなし方が分からないと悩む方に分かりやすくトレンチコートのおしゃれな着こなし方について解説していく。
トレントコートをおしゃれに着こなすには、
- 丈の長さ
- ベルトの結び方
- カラー選び
を意識すると良いだろう。他に、ワンポイントで「マフラーなど小物を使う」のもおすすめだ。
丈の長さ
「トレンチコートを大人っぽく着こなしたい」と悩むメンズも多いだろう。
そこで大人っぽく演出したいなら、太ももまでのミドル〜膝程度のロング丈のトレンチコートがおすすめだ。ショート丈のトレンチコートは、若々しいイメージが強く子供っぽく見えることもある。トレンチコートはジャケットなどの上に羽織ったり、冬場は冷え込んだりするためその点を考慮して身幅がゆったりとしたシルエットのものを選ぶと良いだろう。
ベルトの結び方
トレンチコートのベルトは、結び方次第でおしゃれを演出することができる。トレンチコートをおしゃれに着こなすメンズは、ベルトの結び方にも工夫しているのが特徴だ。ベルトの結び方だけでも、第一印象は変わる。
ベルトの結び方は前結びと後ろ結びの2種類に分かれる。
前結びは、
- コンパクトな結び目が特徴の「シンプルノット」
- ベルトを交差してひと巻きにする「ひと結び」
- ポケットにしまう「ポケットイン」
の3種類がある。
後ろ結びは、トレンチコートの背面にベルトを裏返して結ぶ方法のことである。
- ベルトを裏返しにして背後で締める「ワンテール」
- ベルトを背後で交差させて結ぶ「ダブルテール」
- スッキリした結び方の「バックフロント結び」
の3種類がある。ネットや動画でも詳しい結び方について紹介しているので、ぜひ参考にしてみてほしい。
カラー選び
トレンチコートのメインカラーといえば、真っ先に「ベージュ」を浮かべるメンズも多いだろう。初めてトレンチコートを選ぶ時、どのカラーにしようか悩んでいるならまずベージュを選ぶと良いだろう。
トレントコートのカラーはベージュだけではない。以下の4色もおすすめだ。
- ネイビー
- カーキ
- ブラック
- ダークグレー
ブラックやダークグレーはスマートな印象を見せる効果がある。また、ネイビーやカーキは落ち着いた印象を与える。
- ダークなカラーで纏めるならブラックまたはネイビー
- 顔の色がイエロー系ならベージュまたはカーキ
- 色白な方はダークグレー
とそれぞれカラーに合わせたコーデがおすすめだ。また、紹介した4色は大人カジュアルと相性が良いので長く使用できる。
マフラーなど小物を使う
トレンチコートに、ワンポイントとして小物アイテムもうまく取り入れると良い。
- マフラー
- ニット帽
- 帽子類
- リュックサック
- トートバッグなどの鞄系
がおすすめだ。肌寒いシーズンはマフラーやニット帽といった小物で暖かさを演出すると良いだろう。また、帽子は種類によってカジュアルさやスポーティさを演出できる。リュックサックは、コーデによって子供っぽく見えてしまいがちだが、トレンチコートと合わせることで大人っぽく見せることができる。トートバッグはカジュアル素材を使用したものがトレンチコートとのバランスが取りやすい。
トレンチコートおすすめメンズコーデ集
ここまでトレンチコートについて解説してきたが、
「トレンチコートをおしゃれに着こなすやり方は分かったけど、コーデの仕方が分からない」
「トレンチコートを使ったメンズコーデはどんなのがある?」
とコーディネートの仕方に悩む方もいるだろう。
この項目では、トレンチコートのおすすめメンズコーデについて解説していく。
カジュアルコーデには「パーカー」「スウェット」を取り入れる
トレンチコートを使ったカジュアルコーデには、インナーにパーカーやスウェットを取り入れるのがおすすめ。さらに下にはスニーカーを合わせると良い。
秋冬コーデにはチェック柄を取り入れる
だんだん冷え込んでくる秋冬のシーズンには、チェック柄を取り入れることで暖かさを演出しよう。あまり派手すぎないチェック柄を選ぶ方が、上品で知的な印象を与えるのでおすすめだ。
上品に演出したいなら、「シャツ」がおすすめ
上品なファッションに欠かせないアイテムといえば、やはり「シャツ」だろう。トレンチコートの下のインナーに白いシャツを合わせることで、暗くなりがちなトレンチコートのコーデに爽やかで上品な印象を与えることができる。
初心者はモノトーンコーデで統一
トレンチコート初心者は、白と黒をベースにしたモノトーンカラーでコーデを統一するのがおすすめだ。モノトーンカラーは合わせやすく、バランスを意識することでキレイめなコーデを演出できる。
トレンチコートのカラーで大人っぽく見せる
トレンチコートには、様々なカラーのアイテムが揃っている。その中で、特におすすめのカラーは茶色(ブラウン)である。茶色のトレンチコートは、渋めな大人っぽい雰囲気を演出できる。渋めな印象を与えたい方におすすめだ。
寒い季節は、マフラーやショールもセット
肌寒くなる秋冬には、トレンチコートと合わせてマフラーやショールといった小物を合わせるのもおすすめだ。コートと同じカラーにすると統一感が出る。また、暗めのコートのカラーに、マフラーの色は白にするなどメリハリを意識すると良いだろう。
ボタン、ベルト、袖を意識する
トレンチコートは堅い印象を与えてしまいがち。そこでトレンチコートのコーデでは、
- ボタン
- ベルト
- 袖
の3点を意識するとよい。
ボタンを外すことで、抜け感が出て開放感を演出することができる。
他に袖を通さず肩に羽織ることで、こなれた印象の大人っぽさを魅せることができる。
また、袖ベルトを使って腕まくりするスタイルもカジュアルな印象を与える。トレンチコートも工夫次第で、かっちりした印象からラフな印象を魅せることができる。
下半身に「抜け感」を作る
トレンチコートは、一見「堅い」印象を持たせてしまいがち。そこで、コートのボタンを外すことで開放感を出すと良い。さらに、パーカーやスウェットなどのカジュアルファッションと組み合わせるのもおすすめだ。
季節ごとにトレンチコートを着こなそう!
様々なコーデとの相性も良いので、現在はメンズの定番アイテムとなっているトレンチコート。トレンチコートは、高い機能美と防水性の高さが特徴だ。また、腰回りのベルトは身体へのフィット感を高める。
トレンチコートをおしゃれに着こなすには、「丈の長さ」「ベルトの結び方」「カラー」の3点を意識すると良い。
季節ごとの気温差を意識して、下に着用するインナーで調節したコーディネートがおすすめだ。暖かくなる春先は薄手のインナー、肌寒くなる秋冬は、ニットをはじめとした暖かい素材のインナーとの組み合わせがおすすめだ。また、ワンポイントでマフラーもセットで着用するのも良いだろう。