普段何気なく履いているデニム。多くの方にとっては日常的に使っているファッションアイテムですが、中には飽きてしまっている方もいるかも知れません。であればベルトというデニムに欠かせない小物で周りと差をつけ、ワンランク上の着こなしをしてみませんか?
当記事では、デニムに合うベルトを10個ほど紹介したいと思います。
シンプルな服装からちらりとのぞくベルトが、お気に入りのデニムをさらに魅力的なものにしてくれるかもしれません。また、ベルト選びに迷った時に役に立つ情報もあわせてお伝えしていきますのでぜひ参考にしてみてください。
デニムのベルトの選び方
普段からベルトを使っている方でも、いざ改めてベルトを選ぶとなると難しいですよね。
ただ、基本的にデニムにはどんなベルトでもある程度合わせる事ができます。ですから、あまり難しく考えずに「どのような自分に見せたいか」というところで考えていきましょう。
また、もし難しく感じた場合には、合わせたい靴や帽子の色や素材に合わせると簡単に基準を決めることができます。
ここからは、あなたにとって最善のベルト選びができるよう、詳細をお伝えしていきたいと思います。実際には、その素材やサイズによって全体の雰囲気が変わってくるので、次で紹介していく事を自分の好みに照らし合わせて考えていきましょう。
太さと厚さについて
まずベルトの幅は3㎝~3.5㎝が基準と言われています。それ以上細いものはドレッシーな印象になってしまうのでデニムにはあまりおすすめしません。3㎝~3.5㎝を選ぶとカジュアルにもきれいめなデニムにもしっくりくる幅になるでしょう。
ただ、ここで注意したいのが合わせたいデニムのベルトループの幅です。
3㎝~3.5㎝がベルト幅の基本なので、4㎝以上のものを合わせたい場合は事前に確認しておくと良いかもしれません。
色
まず迷ったら黒系か茶系を選びましょう。
あまり奇抜な色を選んでしまうと服装に統一感が出にくいですし、着回しも難しくなってしまいます。その点、黒や茶系などの落ち着いた色を選べば今ある服にも合わせやすく取り入れやすくなります。ですから、まず何から選べばいいか分からない場合は黒系・茶系から選ぶように意識してみてください。
素材
一般的にデニムに合わせるベルト素材としては革かナイロンなどがベターだと言われています。
特に革製のベルトは使うほどに味わいが出るデニムとの相性が良く、同じように育てて行くことが出来ます。
迷ったらまずは革製のベルトでさがせば間違いないでしょう。
一方、布製のベルトもよりカジュアルで若々しい印象を与えてくれます。革製のベルトはもう持っているから、いつもと違う雰囲気を出したい!と、思ったらぜひベルトの生地を変えてみてください。
種類(タイプ)
ベルトにも実は意外と種類があり、それぞれに名前もついている事はご存じでしょうか?
代表的なのはプレーンベルトと呼ばれるものですべてのベルトの原型となっています。基本は目立つ装飾がなく、一つ穴のバックルがシングルピンのものでどんな装いにもあわせられるシンプルなものです。他にも
- スタッズベルト…一般的にベルト本体に金属の鋲が打ち込まれ、装飾が施されたもの
- メッシュベルト…革や布などを編んで作られたもの
- ダブルピンベルト…その名の通り二つの穴に二つのピンを通すもの
などがあげられます。その他にもウエスタンベルト、リングベルト、ミリタリーベルトなどさまざま…覚えておくとさらにコーディネートのバリエーションが広がるかもしれません。
デニムに合うおすすめのベルト10選
ここからは実際に筆者が厳選しおすすめと思うベルトを紹介していきます。
おすすめの色でも紹介した黒系と茶系、素材は革系と布でまとめたので実際にイメージしやすいかと思います。どれもシンプルで取り入れやすく、かつオシャレ度アップに繋げてくれること間違いなしです。
栃木レザー
まず一つ目は日本のブランドから。有害な薬品を一切使わず、昔ながらの手法を守り続ける栃木レザーは、職人たちが手間暇をかけ20もの鞣し(“なめ”し)工程を踏んで仕上げた上質なヌメ革を使用しています。
そんなこだわった革を使用したこちらのベルト、一見普通のベルトに見えますがピンも穴もなく摩擦を利用して好きな位置で止められる“無段階ベルト”と呼ばれるものです。サイズに迷ったらこちらを選ぶと間違いありません。そして、洗練された無駄のないデザインは使うほどに深まる色合いをより楽しむ事ができるでしょう。
LACOSTE
フランスが生んだプレミアムカジュアルブランド“ラコステ”1933年、フランスの名テニスプレイヤーだった「ルネ・ラコステ」が引退後、快適なテニスウェアを開発したのがポロシャツのはじまり。現在も品質や心地よさ、丈夫さを追及したさまざまなカジュアルでエレガントな機能性ウェアを生み出し続けています。
そんなラコステからGIベルト、通称“ガチャベルト”と呼ばれる布ベルトを紹介します。以前から若者も愛用している形のベルトのため一見すると若すぎるようにも思われますが、スニーカーと色を合わせたり、茶系で全体を統一するなどしてとり入れることで大人カジュアルにもしっくりはまります。
G-StarRAW
1989年にオランダのアムステルダムで誕生したデニムブランド“ジースターロウ”
それまで平面の型紙を使って裁断していたものを、人の足にあてて裁断する世界初の「立体裁断」方法を生み出したメーカーです。また、ロウ(生)デニムと呼ばれるウォッシュ加工やブリーチ加工などの加工が一切されていない未加工デニムを1996年に発表し有名になりました。
ジースターロウはデニムの事を“人生と歩む一本”と言っていて、そんなデニム愛の詰まったジースターロウが取り扱うベルトはまさにデニムの為のベルトと言えるでしょう。武骨で渋いデザインの一本をロウデニムと同じく、一からベルトも自分色に染め上げてみてはいかがでしょうか。
DIESEL
世界的有名ブランドの“ディーゼル”は1978年にイタリアのレンツォ・ロッソ氏とAGジーンズ社のアドリアーノ・ゴールドシュミット氏によって設立されました。デニムと言えばアメリカと思われていた時代から、デニム素材をアイコンにイタリアからスタイリッシュでトレンディなデザインのデニムを数多く展開しています。
そんなディーゼルのロゴがワンポイントとなったベルトを紹介。落ち着いたダークブラウンにシングルピンの先のワンスターがなんともかわいらしさをプラスしてくれています。
革の落ち着いた素材とセンスの光るロゴのバックルがきっとおしゃれを楽しませてくれます。
HTC
スタッズベルトといえば“HTC”といわれるほどその人気は高く、ハリウッドスターやロックミュージシャンからも多く愛されています。アメリカ出身の創業者であるデザイナーのジップ・スティーブンソン氏が、自分の店にデニムに合うヴィンテージのスタッズベルトをおきたいと考えたが、なかなか状態の良いものがなかった為、自分で制作を始めたのがきっかけ。今でもその手作り感とメイドインUSAを誇りにスタッズ製品を再現し続けています。
スタッズと聞くと難しそうと思いがちですが、このベルトは漆黒の革ベルトの渋さと先に施された主張しすぎなていないスタッズがポイントとなってさりげなく個性を出し、強くかっこいい大人の男性を演出してくれます。
Levi’s
デニムの産みの親であるリーバイ・ストラウス、通称“リーバイス”は元々ドイツから移民としてやってきました。鉱山で働く人々の為に丈夫なワークパンツを制作する為、今のデニム生地を使用した「ジーンズ」を誕生させました。その後1890年にはデニムの原点となる“501”を世に送り出したことでも知られています。近年、デニム生地のパンツであるジーンズ全体を指して“デニム”と呼ばれるようになりました。
そんなリーバイスから最も王道ともいえるベルトをご紹介。マットな質感のバックルと、あえて加工されていないナチュラルブラウンのシンプル・イズ・ベストとも言えるベルトです。革製のベルトの中でも柔らかく仕上がっていて、使い心地も抜群。自然の風合が月日と共に変化していく様がより楽しめるはずです。
MACKINTOSH PHILOSOPHY
元々、レインコートなどで有名なイギリスを代表するアウターウェアブランド“マッキントッシュ”。そこから日本の三陽商会によってマッキントッシュの精神を受け継ぎつつ、より時代性があるトータルコレクションとして生まれたのがセカンドラインの“マッキントッシュ・フィロソフィー”です。
細かく編込まれたゴム製のメッシュの本体と付属の革部分にバッキンガムベアーのロゴマークが押されたおしゃれな一本です。伸縮性のあるゴムが使われているため窮屈さを一切感じないにもかかわらず、高級感がある為きれいにデニムを着こなしたい時にも重宝します。
WhitehouseCox
このベルトを手掛けた“ホワイトコックス”はイギリスの老舗高級革製小物ブランドです。元々、鞍や手綱などの馬具用品を中心に作っていたホワイトコックスは非常に強靭で壊れにくいブライドレザーを使用した製品作りを長年していました。残念ながら後継者不足により2022年末に生産終了となりましたが今年、日本の株式会社ヤマニが商標権を買い取ることに。これからも生産・販売を続けていくとのことです。
革ベルトはその武骨さと味わいを楽しむものが多い中、職人の手によって一つ一つに編み込まれた革ベルトは繊細な見た目に反し丈夫で長持ちし、一見して高級感漂う美しいデザインです。これぞ大人の男性ならではのベルトと言えます。
PaulSmith
イギリスの高級有名ブライド“ポール・スミス”。もともと創業者であるポールスミスがわずか3m×3mの小さなショップからスタートさせ、そこから今では世界を代表するブランドにまで成長しました。
そんな有名ブランドポールスミスからユニークなベルトをひとつ。ポリエステル生地に革という異素材を組み合わせそこにステッチを施すという遊び心に富んだデザイン性のあるベルトです。先端のマルチカラーのゼブラがポールスミスらしさを表現しているこのベルトは、一見個性的にも見えますが黒とシルバーのバックルという定番のカラーがデニムになじむ為、カジュアルなトップスにも違和感なく溶け込めるでしょう。
ぜひいつものTシャツ・デニムスタイルにも合わせて欲しい一品です。
HenderScheme
ここで紹介する“エンダースキーマ”というブランドをご存じでしょうか。2010年にデザイナー柏崎亮によって作られた比較的新しい日本のブランドです。コンセプトは「ジェンダーを超える」。その名の通り性差を尊重しながらも服装は自由であると謳っていて、多くの商品はユニセックスを意識して作られた豊富なサイズ展開となっています。すべてのアイテムにレザー素材が取り入れられており、日本を代表するレザーブランドとも言えます。
そんな注目のエンダースキーマから上質な革を使ったミニマルなデザインのベルトを紹介。ユニセックスで使えるというだけあって、十分な長さとホールの数が多めの作りになっています。使うほどに新しい風合いを見せてくれるであろうこのシンプルなベルトを、ぜひ様々なデニムと合わせてみて欲しいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。最後まで読んでいただきありがとうございます。
カジュアルでスッキリとしたコーディネートにもきっと似合うベルトをそろえてみました。
ぜひこれからのデニムコーデの参考にしていただけたらと思います。