スカジャンとは?スタジャンとの違いや名前の由来についても

当ページのリンクには広告が含まれています。

この記事ではスカジャンの特徴と、スタジャンとの違い、名前の由来やルーツについて徹底解説。スタジャンを選ぶ際のポイントもご紹介していきます。
「スカジャン」と「スタジャン」はどちらもショート丈のジャケット。
名前も似ていることから、スカジャンとスタジャンの違いや、それぞれどんな特徴があるのかがよく分かっていない方も少なくないと思います。

この記事を読めば、スカジャンとスタジャンの違いや特徴が理解でき、どこに着目して選べば自分好みのジャケットが見つけられるのかが分かります。

スカジャンとスタジャンを徹底調査し、それぞれの特徴や由来はもちろんのこと、自分に合うスタジャンを選ぶ際に着目したいポイントについても詳しくまとめました。
スカジャンとスタジャンは大人の男性のファッションにアクセントを加えてくれる重要なファッションアイテム。特徴を理解して自分のファッションに取り入れれば、おしゃれ上級者と一目置かれる存在になりますよ。

目次

そもそもスカジャンって何?

Amazon

スカジャンはサテン系素材のジャケットと、ベロア素材やキルティングを施した冬仕様のジャケットの2種類に分けられます。桜や富士山、龍など日本由来の様々なモチーフを組み合わせた豪華な刺繍が入り、圧倒的な存在感を放ちます。
サテン系素材のスカジャンに採用されることが多いアセテートレーヨン素材は、シルクに似た高級感をもち、独特のドレープと経年変化が楽しめます。

冬仕様のスカジャンに採用されることが多いベロア素材は綿ビロードで織り上げられた毛羽立ち感が特徴。ジャケット内側には中綿入りキルティングを採用しており、保温性に優れ、デザインのアクセントとしての役割も担っています。スカジャンは戦後、日本に駐留するアメリカ軍兵が日本らしい柄や所属の部隊のモチーフをジャケットに刺繍して、土産品として持ち帰ったことが始まりです。これに由来し、アメリカでは「スーベニア(土産)ジャケット」と呼ばれるようになりました。 

土産品としてアメリカ人に人気が出てきたことから、さらにアメリカ人に親しみやすいようにベースボールジャケットの型のジャケットに、着物や帯のような和風の柄の刺繍を施して販売するようになりました。
これが大盛況で、日本の横須賀基地周辺で一般販売されるようになったことから日本では横須賀ジャンパー、通称「スカジャン」と呼ばれるようになりました。

スタジャンとは?

楽天

スタジャンは、厚手のメルトン生地を使った身頃にレザーの袖を組み合わせた、保温性の高いアウターの一種。
そもそも「スタジアムジャンパー」というのは日本のファッションブランドが考案した和製英語で、アメリカではアワードジャケットやバーシティジャケットと呼ばれています。

スタジャンは、元々はアメリカ発祥のスポーツウェアで、ベースボール選手のベンチでのインターバルやオフシーズンの練習用の防寒着として、選手が体を冷やさないようにと考慮し作られたところから始まりました。優れた機能性やデザイン性から、次第に大学や高校、ベースボールのみならずバスケットボール、アメリカンフットボールなど様々な場所や競技で取り入れられるようになりました。

やがて、プロチームのロゴが入ったアイテムが出回るようになると、それを着てスタジアムで応援するファンも急増。日本では1980年代から、いわゆる渋カジを代表するアイテムとして流行しました。昨今は80・90年代のリバイバルといわれ、スタジャンが再び注目を集めています。

スタジャンの特徴

ここからは、80・90年代のファッションのリバイバルとして再び注目を集めているアイテム「スタジャン」に焦点をあててご紹介していきます。
スタジャンと一言でいっても、たくさんの種類がありどれを購入したらよいのか迷いますよね。

現在、再び注目を集めているアイテムということで、いろいろなブランドから発売されており、デザインも機能性も様々、値段もピンからキリまであります。そんな中から自分のこだわりの1着を見つけることは簡単ではありません。そんな時は、スタジャンの印象を大きく左右する要素である下記の3つのポイントに着目して選んでいくのがおすすめです。

  • 刺繍
  • 素材
  • リブのライン

それぞれのポイントごとに分けて、特徴や一般的な傾向、選ぶ基準について詳しく解説していきます。
この記事を読みながら、この3つのポイントに着目して自分好みのデザインや機能性を探っていくことで、自分のこだわりの1着を見つけることができますよ。

刺繍

楽天

デザイン性を大きく左右する左胸部分のシニールワッペンと、右胸部分や腕、背中部分にアルファベットや数字で印される刺繍やワッペンは、スタジャンを選ぶ際の見るべきポイントとして欠かせません。

これらはもともと、所属のチームや学校を見分けたり、自分たちのチームの戦績・チームスローガンなどを記すためのものでした。そのため、ヴィンテージ物は刺繍やワッペンから、どの場面で使われていたスタジャンなのかが読み取れるようになっています。
左胸にシニールワッペン、右胸や背面にレター刺繍をあしらうのがデザインの王道ですが、昨今においては無限の組み合わせバリエーションが存在します。

また、シニールワッペンやレター刺繍をあえて排除したスマートなモデルも人気を博しています。ワッペンや刺繍の配色は、一色のシンプルなものから文字の枠を違う色でふちどった存在感のあるものまで、多彩なデザインを生み出しています。落ち着いた印象を与えたいなら、シニールワッペンや刺繍がないものやワンポイントデザインのシンプルなスタジャン、大人な印象は欲しいけれど、スタジャン本来のデザインも楽しみたいなら配色の少ない小さめワッペンのスタジャンを選ぶとよいでしょう。

素材

楽天

身頃に使われる素材はウールを高密度に打ち込んだメルトンウール素材で、内側が中綿が入っていないキルティングのナイロン素材であることが多いです。袖部分は主にカウハイドなどのレザーが使われます。
もともとは袖にもウール素材を使用していましたが、スポーツでの激しい動きに耐えきれずに生地が避けてしまうことがあり、1940年以降はレザー素材に改良されました。

一般的に身頃と袖部分は、緑や赤、黄色といった鮮やかな色で切り替わる目を惹くデザインのものが多く、アメリカンテイストを十分に楽しむことができるという特徴がありましたが、最近では大人な配色のものや色の切り替えがないものも増えてきています。
大人な雰囲気は崩さずに、カジュアルなアイテムをファッションのはずしとして使用したいなら、色の切り替えがないスタジャンや、「グレー×白」や「黒×白」、「紺×黒」などの大人な配色で切り替わるスタジャンがおすすめです。
シンプルな色味ならトップスやボトムスの色選びも楽になりますよ。

リブのライン

楽天

スタジャン、肌触りがよいフィット感のあるニットリブを首元、袖口、裾の3点に用いるのが基本のデザインです。​​経年によるリブのヨレも味ととらえる人が多く、知る人ぞ知る経年変化を楽しめる重要なパーツです。

ラインは、1〜2本入っているのが一般的で、ピッチを広く取ったものから狭く取ったものまで様々なものがあり、刺繍の図柄のパターンとラインのデザインは無数の組み合わせが存在しています。
最近では、ラインなしのシンプルなモデルが、たくさんのファッションブランドから発売されており、普段の服装に簡単に合わせることができたり、落ち着いた大人のコーデにまとめられたりすることから人気を集めています。

スタジャンならではのカジュアルさを抑えて、大人な着こなしをしたい方はラインなしやピッチが狭めのスタジャン、大人な服装のはずしアイテムとしてあえてカジュアルさを残したい方は、ピッチが広めの2本のラインが入ったスタジャンを選ぶとよいでしょう。

スカジャンとスタジャンの違い

スカジャンとスタジャンは名前は似ているものの、日本とアメリカの異なる文化のルーツをもっており、スタイルやデザイン性においても全くの別物でした。

スカジャンは日本発祥で、アメリカ人の土産品の人気を受けて、アメリカ人に親しみのあるベースボールジャケットの型を真似て、アメリカ人のために作られたもの。一方、スタジャンはアメリカ発祥で、スポーツ選手のためにつくられたものです。

具体的には、スカジャンは、高級感のあるサテン生地が使われていて、アメリカ兵が土産として求める日本の伝統的な和紋や龍、桜などの刺繍が施されている日本らしいオリエンタルなジャケット。
対照的に、スタジャンはスポーツ選手が求める防寒性を考慮してメルトンウール素材が使われており、スポーツチームのロゴや戦績・チームスローガンなどの刺繍が由来のアルファベットや数字でデザインされたワッペンや刺繍がなされているアメリカンなジャケットです。
つまり、スカジャンとスタジャンは、ルーツとなった国の文化的な背景や製作意図が大きく異なっており、それがデザインや素材の違いにつながっていると言えるでしょう。

まとめ

今回は、「スカジャン」と「スタジャン」のそれぞれの特徴や違いについて、文化的背景を踏まえたルーツや名前や呼称の由来に触れながらまとめていきました。

また、スタジャンを選ぶ際に着目すべきポイントを「刺繍」、「素材」、「リブのライン」の3つに分けて詳しく解説していきました。
今までファッションアイテムとして気になってはいたものの、「スカジャンとスタジャンの違いってなんだろう?」「どこを見て、何を基準に選べばいいのか分からない」「大人っぽく着こなせるのか不安…」と難しく感じていた方も、ぜひこの記事を参考に自分好みの1着を探してみてください。

80、90年代のファッションのリバイバルブームの影響で人気沸騰中の「スカジャン」と「スタジャン」。昨今の人気から様々なブランドから販売されているので、今ならきっと自分に合うものが見つかるでしょう。
こだわりの1着を手に入れればファッションの幅が広がり、おしゃれがもっと楽しくなること間違いなしです。

シェアお願いします!
  • URLをコピーしました!
目次