ニューバランスとは
ニューバランス(NB)は今やスニーカーブランドとして有名ですが、元々は1906年にアメリカ・ボストンでアーチサポートインソールや扁平足向けの矯正靴としてスタートしました。
この名前「ニューバランス」は、1906年のボストンでの起源と、”新しい(new)バランス(balance)”を提供するというコンセプトから命名されたものです。
1970年代からはランニングコミュニティからの支持を集め始め、その洗練されたデザインやファッションブランドとのコラボレーションにより、多くのストリートカルチャーで人気を博しました。
21世紀に入ると、トレンドセッティングなショップとの特別なコラボモデルを頻繁にリリースし、2010年代のダッドスニーカーのトレンドにも大きく影響を与えました。
そして、近年ではTeddy Santis(テディ・サンティス)のクリエイティブディレクターとしての参加や、話題のコラボレーションにより、再び脚光を浴びています。
今回はニューバランスのおすすめ人気スニーカーを紹介していきます!
ニューバランスにはいくつも種類があり種類ごとの特徴やご自身にあったものを選ぶポイントなども徹底解説していますので参考にしてみてください!
ニューバランスの選び方
扁平足などの治療を行う矯正靴メーカーとして誕生したニューバランス。
歴史のあるニューバランスが今なお選ばれ続ける理由として、足の解剖学的の知識や運動生物学への深い理解があってこそ作れる格別な履き心地とファッション性が挙げられます。
それぞれの人が求めるフィット感、機能性、ファッション性を追求し、様々なモデルが発売されていますが、
「種類が多すぎてどれを選べばいいか分からないよ。」
「自分のファッションに取り入れられるかな?」
と難しく感じている方も多いのではないでしょうか。
これを読むだけで、お気に入りの一足を見つけてコーディネートが楽しめるように、今回は、ニューバランスのシリーズやソール、生産国に分けてスニーカー選びのポイントを分かりやすく徹底解説!
ニューバランスのスニーカーを使ったおすすめコーデも紹介していきます。
シリーズ
ニューバランスのスニーカーには「550」「996」などの番号が付けられています。
その番号が”シリーズ(型番)”のことで、”何番台”かによって特徴やコンセプト、機能性が大まかに分かれています。
そのため、シリーズの特徴を理解するだけでグッと自分好みのスニーカーを絞っていくことができます。
まずはシリーズによって
- どのような特徴やコンセプト、機能性があるのか
- どんな服装に合うのか
- どんな生活スタイルの方におすすめなのか
をお伝えしていきますので、これを参考に自分好みのシリーズを探してみてください。
500番台
・オフロードでの走行安定性を追求して開発されたシリーズ。
街歩きはもちろん、ソールの刻みが深く施されているため、舗装されていない場所やアウ トドアなシーンにも適しています。
・横幅に少し余裕があってゆったりとしたデザインのものや、シルエットが丸めで力強い印象のソールがついたモデルが多いため、足下にボリュームを出したい服装やカジュアル ファッションとの相性が抜群。
・ニューバランスらしいスニーカーが欲しい方やアウトドアでも使いたい方、カジュアル ファッションが好きな方におすすめです。
900番台
・ロードランニング用モデルの名作が揃う代表シリーズです。
ランニングシューズから始まったシリーズなだけあって履き心地は抜群。別注モデルが多 く発売されており、デザイン性と機能性の両立がなされています。
・シルエットが細めで、アッパー(足の甲の部分)に使われるパーツが少なくシンプルで洗練された印象のデザインが多いため、幅広い系統の服装に馴染みます。
・定番でとにかく使いやすいスニーカーが欲しい方やきれいめファッションをよくする方におすすめです。
1000番台
・フラッグシップモデル(メーカーの最上級品)といわれるシリーズです。(21世紀からは2000番台に突入し、1000番台の流れを継承する最先端のシリーズとなっています。)
発売当時に成せる最新技術と最高の機能が掲載されており、極上の履き心地でニューバランスの技術を存分に楽しめると定評があります。
・上質な素材を贅沢に使った落ち着いたデザインが多いです。特に1500番台はロゴが小さくなり、シンプルなコーデが好きな方も使いやすくなりました。
・とにかく履き心地にこだわりたい方、立ち仕事など足に負担をかけることが多い方、大人の落ち着いたカジュアルファッションを楽しみたい方におすすめです。
ソール
多くのモデルが発売されているニューバランス。自分好みのシリーズが分かっていても、「数が多くて絞りきれない。」そう感じた方も大丈夫です。
次に伝える『ニューバランスの抜群の履き心地の秘密”ミッドソール”』について知れば、自分に合う履き心地を探って、さらにスニーカー選びに役立てていくことができます。
人によっては、「ニューバランスを選ぶ際にミッドソールの機能を重視している」という人も少なくないほどスニーカーを選ぶ際の重要なポイントになります。
ミッドソールとは、地面に当たるアウトソールと足に触れるインソールの間のクッション部分のこと。
この部分の素材によって、安定性・反発性・耐久性・クッション性などの履き心地が大きく変わってきます。
ニューバランスでは、それぞれのミッドソールの特徴を上手く利用し、時にはいくつかの技術を組み合わせてモデルに掲載するなど、シーンに合った多種多様な履き心地を実現し続けてきました。
ここからは、ニューバランスの代表的なミッドソールの特徴やおすすめのシーンをお伝えしていきます。
アブゾーブ(ABZORB)
均一に発砲するクッションフォームを採用しており、優れた衝撃吸収性と反発弾性を兼ね備えています。硬めで安定感がある履き心地が魅力的で、疲れを感じづらいため長時間の歩行や立ち仕事に向いています。
前足部やかかとなどの負担の大きいところに部分的に採用されることも多い素材です。
シーキャップ(C-CAP)
サンダルなどに使われる、合成樹脂を圧縮成形した素材を採用しており、加水分解(化学物質が水に反応してぼろぼろになること)や経年劣化に強いことがメリットとして挙げられます。
軽量で柔らかい履き心地を味わうことができ、長時間の歩行や立ち仕事に向いています。
エナジー(N-ERGY)
優れた衝撃吸収性や”エナジーリターン”を誇る弾性素材を採用。エナジーリターンとは着地時や蹴り出し時のエネルギーをなるべく使わずに歩ける反発性のことで、最高級のクッショニング効果ともちもちな履き心地が感じられます。
長時間の歩行やウォーキング、立ち仕事と幅広く使えます。
フレッシュフォーム(FRESHFORM)
ランナーのために開発された、軽さと機能性を両立する最新テクノロジー素材を採用。
表面にハニカム状の凹凸がついていることが特徴です。凹部分は高いクッション性、凸部分は潰れにくいという特性をもち、どんな体格の方が履いても変わらないクッション性で正しい足運びをサポートするため、ランニングやフィットネスウォーキングにおすすめです。
レブライト(REVLITE)
ニューバランスの中で随一の軽量性を誇るミッドソール。
確かな耐久性と心地よいクッション性が特徴で、一日中履いていても疲れにくい軽やかな履き心地が味わえます。
ランニングやフィットネスウォーキングに適しています。
エンキャップ(ENCAP)
内側のEVA素材を包み込むように、外側に柔らかいポリウレタン素材を配置した構造にしたことで、衝撃吸収性と安定性を両立し、滑らかな履き心地を実現しました。
かつてラルフローレンが「雲の上を歩いているよう」と例えたほどの抜群のクッション性を誇るミッドソールで、長時間の歩行や立ち仕事におすすめです。
生産国
自分好みのシリーズやソールが分かってきたところで、ニューバランスのスニーカーを買うにあたって欠かせない大事なポイントを最後に一つだけお伝えします。
それは、スニーカーの『生産国』について。
ニューバランスのスニーカーは大きく分けて「アジア製」「アメリカ製」「イングランド製」があり、それぞれの生産国によってスニーカーの価格や品質が大きく異なります。
「あれ?同じ品番なのに価格が全然違う‥」
「よく分からないけど、安い方にしておこう!」
とよく考えずに買ってしまうと、後々後悔してしまうかもしれません。ここからは、生産国別に生産傾向や価格感をお伝えしていきます。
自分の価値観やこだわりに合う生産国を見つけてくださいね。
アジア製
【約1万円以内〜1万円台後半】多くは中国、ベトナム製で流通性や生産量が多く、高品質・低価格を実現しています。バリエーションやカテゴリーが豊富で、プレミアムな日本製も含まれます。
アメリカ製
【約2万円台後半〜3万円台】最新の技術が搭載されたテクノロジーと機能性を重視した履き心地に特化したモデルが特徴的です。厳選された上質な素材を使って、熟練工たちの手作業によって一足一足丁寧に作られています。
イングランド製
【約2万円台後半〜3万円台】上質なレザーを使った革馴染みの良いスニーカーが代表的です。
元々革靴に精通していた職人が大部分を手作業で手掛けており、皮の特性(皮の伸び方など)を最大限に活かせるように作られています。履きこむ毎に足に馴染むように設計されており、アメリカ製より少し小さめに作られていることが多いため、サイズ感には注意が必要です。
ニューバランスのおすすめスニーカー
自分の生活スタイルや好み、価値観に合うスニーカーが分かってきましたか‥?
ここからは、
「理屈は分かったけど、実際にどんなスニーカーがあるの?」
「まだ好みのスニーカーを絞りきれないよ。」
「種類が多すぎて逆に分からなくなってきた‥」
そんな方に向けて、自分の求めるスニーカーのイメージにつながるように、様々なシリーズ、デザインのおすすめスニーカーを紹介していきます。
CM996
ニューバランスを代表するロングセラーモデルで、細身でスタイリッシュなシルエットが特徴のスニーカー。
クッション性に優れたシーキャップ(C-CAP)搭載の2層構造ミッドソールとPUインソール採用で快適な履き心地を実現しています。
WL996
『996』のオリジナルデザインを女性向けにシェイプした人気のウィメンズモデルです。快適な履き心地が感じられる、人気のシーキャップ(C-CAP)搭載の2層構造ミッドソールとPUインソールを採用しています。
M1500GBI
1989年に登場した『1500』シリーズの、より高度なエンキャップ(ENCAP)を採用し、画期的な一体成型ミッドソールを搭載したモデルです。サイドの”N”マークが刺繍仕様に変更。
イングランド製ならではの上質なレザーとスエードを採用し、『革張りの本が並ぶ英国紳士の本棚』からインスピレーションを得た深みのあるブラウン系のトーンでまとめています。
M990WG1
1982に発売された『990』シリーズの生誕40周年を記念し、ニューバランスのクリエイティブディレクターであるTeddy Santis(テディ・サンティス)が手掛けた限定発売されたカラーです。上質なピッグスキンスエードとメッシュアッパーのコンビネーションで通気性も良く、デザイン性と機能性を両立しています。
550PWA
80年代にリリースされた競技者向けバスケットボールシューズを復刻したシリーズです。
足馴染みの良い上質なホワイトアッパーとヴィンテージ感を漂わせるソールの組み合わせが、レトロなお洒落感を演出します。
U327UNP
ユニセックスライン『U327』から発売されたモデルで、クリーンな印象のホワイトベースのアッパーに、トレンドカラーのグリーンのアクセントが際立つ一足。レーシングシューズをアレンジしたレトロなフォルムに、ビッグNロゴを外側だけに配したルックスが印象的です。
MS247
アッパーに防水性のあるGORE-TEX素材を採用したモデル。 スリッポン構造になっていて足首までしっかりとフィットします。 ボリューム感のあるソールはレブライト(REVLITE)素材を採用。
安定性重視のランニングシューズからインスピレーションを受けて作られており、ランニングにも向いている一足です。
CT30
反発弾性と耐久性に注目したミッドソール素材、軽量ダイナソフト(DYNASOFT)ソールが、弾むようなライド感を提供します。
様々な季節に合うキャンバス素材を採用し、大人の落ち着いたコートスタイルの足元をさわやかに彩ります。
ニューバランスを履きこなすおすすめコーデ
デザインが豊富で、それぞれのスニーカーの見え方や雰囲気も異なるので、コーディネートが楽しくなりそうですね。
さらに自分のワードローブに加えるイメージにつながるようにここからは、スニーカーを使ったコーディネートをいくつか紹介していきます。
セットアップをカジュアルに着崩す
【春・秋】
やりすぎ感のないナイロン素材のジャケットもセットアップで着ると洗練された印象になります。
足元のスニーカーでカジュアルダウンし、シャツアウトでほどよい抜け感をつくると今っぽさがプラスされ、上品すぎないバランスに。
全体の色味を黒とベージュの2色に絞ることで落ち着いた品のあるコーデにまとまります。
カジュアルアイテムを上品にまとめる
【秋】
スラックスの上品さとバンドカラーシャツの大人っぽさを出しつつ、ネイビー×グレーの配色でお洒落な今っぽい雰囲気も感じられます。
カジュアルなデニムジャケットも全体の色味をダークトーンで合わせることで統一感が生まれ、大人の余裕が感じられる落ち着いたスタイルに。
体のラインを拾わず、ルーズ過ぎないサイズ感がポイントです。
ラフな大人シンプルをカラー使いでお洒落に
【夏】
シンプルな美シルエットのイージーパンツもライムカラーの”やりすぎていないカラー使い”でお洒落に決まります。さらに足元と小物を白で統一し、爽やかで清潔感がある印象に。
休日ならではのリラックス感とシンプルながらお洒落なカラー使いがスタイリッシュな雰囲気を醸し出します。
Tシャツはジャストサイズですっきりと着るのがおすすめ。
シックな大人色で柄シャツを着こなす
【秋〜冬】
きれいめな大人コーデに重宝するシャツを使ったコーデ。柄物を取り入れたり、ライン入りのパンツと合わせたりすることで一気にお洒落上級者になりますね。
シャツとパンツをシックなネイビーで統一して上品にまとめつつも、ライン入りのパンツとスニーカーで上手にカジュアルダウンしています。
さらに、足元とインナーに白のアイテムを使うことで清潔感のあるコーデに。
中のカットソーをハイネックの白ニットに変えるのもおすすめです。
まとめ
ニューバランスの選び方やおすすめスニーカー、そしてコーデまで紹介してきました。
何気なくみていたものですが、ここまで種類があるのは驚きですよね。
ご自身にあったスニーカーを選ぶ参考にしていただけましたら幸いです。