芸人仲間も、相方も。忍び寄る恐怖がポジティブに影響
ーー40歳手前にして大幅な減量を達成されましたが、これまで痩せたいと思わなかったんでしょうか?もぐら これまで、自発的に痩せようと思ったことはありません。ウチは昔から貧乏で、「貧乏なのになんで太るんだよ」と言われることも多かったんです。でも、僕に言わせれば貧乏の方が太る。野菜とか高いし。そうなると安くて高カロリーなものを食べることが多くなって、僕はそっちが大好きでした。
芸人になってすぐの頃もお金がなかったけど、砂糖とか使いまくってるめっちゃデカい88円のパンとかばっかり食っていて。今思えば感謝しかないけれど、そういう生活をしていると痩せようなんて思わないんですよ。
ーー痩せたことで、芸人仲間には何か言われましたか?もぐら 僕の結果に焦って、ダイエットを始めた人が結構います。例えば岡野陽一さんとか、鬼越トマホークの坂井(良多)さんとか。これまで「コイツよりはマシだろ」って見下していた人間が、自分に近付いてきたときの恐怖ってスゴいと思うんです。この間もパチンコの仕事で一緒になったとき、岡野さんは「江戸でもあったやつ食えばいいんだろ?」とか言ってましたね。
ーー岡野さんも“江戸時代ダイエット”されてるんですね(笑)。もぐら やっぱり江戸がいちばんオススメ。マジでラクなんですよ。魚とか結局ウマいし、コイツらいくら食っても太んないし。全然しんどくない。
江戸の頃の魚って、「いくら食っても太れねえな」って蔑ろにされてたのかもしれませんが、今の時代にしたら、栄養が取れるのに太らない最高の食材。肉との立場は完全に逆転しました。
あ、水川(かたまり)もダイエット始めましたよ。
ーーいちばん身近な相方さんはどんな話を?もぐら 僕らはこれまで、細とデブ。形で言うと、アルファベットの“IとO”でやってきたんですけど、“O”がどんどん小さくなってきちゃった。となると、“I”をもっと細くして糸みたいにするしかないなって。アイツは今、40kg代を目指していると思います。
それと、周りからよく言われるのが、「縮んだね」って。100kgくらいまでは「痩せたね」だったのが、90くらいになると「大丈夫か、病気じゃないのか?」と心配される。いよいよ80に突入すると、「あれ、縮んでない? ちっちゃくない?」になります。
ーー三段活用みたいですね。もぐら 困るのが、チビがバレはじめていること。デブだからチビが隠れていたのに、ダイエットに成功したら目立ってしまった。ヒゲでも隠せると思ってたんですけど、ヒゲよりチビの方が強いんです。で、チビよりデブの方が強い。
ーーでは最後に、これからの目標は?もぐら ダイエットは5カ年計画です。今年は85kg前後をキープ。2027年は85〜80、2028年で75って感じで、今後も1年で5kgずつ落としていきます。そして一生に一度でいいんで、M(サイズの服)を着てみたい。
子どもの頃って服の表記が150とかじゃないですか。中学生くらいになるとS、M、Lのサイズ展開になるけれど、僕は一発目からXLだったんで。それ以下のアルファベットを通っていないんで、憧れますよね。
あとは、アイツ(おじさん先生)へのリベンジも達成しなきゃ。アイツが揉んだ瞬間、「年末に太りすぎで断られた者です」って言ってやります。でも、痩せたからか肩凝りは少し和らいでいるんですよね。そう考えると、アイツなりに正しいこと言ってたんだろうなと思います(笑)。
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Mサイズを着る。その目標は、今まで眠っていたお洒落への呼水ともなる。続く後編では、憧れのアノ服を着られるようになった喜びと、今のファッションとの向き合い方について語ってくれた。