「FIGHTING EXECUTIVE PORTRAIT」とは……▶︎
すべての写真を見る本連載で取材してきた経営者はいずれも、キックボクシングを始めたきっかけは小比類巻道場だった。だが、小比田隆太さんは違う。小比類巻さんと出会ったときは既に、別のジムに5年通っていた。
キャリアは都合11年。今もそのジムと小比類巻道場の両方に通い、キックの技術を磨き続けている。
「小比類巻道場には、自分は通わないだろうと思った」
株式会社HITOSUKE 代表取締役/CEO 小比田 隆太さん●1981年、新潟県生まれ。大学卒業後、長谷川興産(当時)に入社しフランチャイズ加盟店開発業務に携わる。2016年にダイタクに入社。翌年、会社再建の陣頭指揮をとり、再建成功後に株式と代表権を移譲される。18年に代表取締役に就任、20年に社名をHITOSUKEに変更。ふすまの張り替えを行う「金沢屋」、御用聞き事業「家工房」などのFCビジネスを創出する。現在は新事業「ラーメン GINZA TON BOX」を手掛け、海外進出を目標に掲げている。hitosuke.com
小比類巻 キックとともに、ウェイトトレーニング歴も長いと聞いています。
小比田 26歳のときに始めて、今も続けています。30代半ばにはベンチプレス120kgをクリアして、ある程度のレベルには到達したと自分なりに感じていました。そこで、何かほかのことを始めたいと思い、直感的にキックボクシングを選んだんです。K−1に憧れた世代でもありますから。当時勤務していた会社の近くの、池袋のジムに通い始めました。
小比類巻 キックの第一印象は?
小比田 ウェイトでしっかりと身体を鍛えていたつもりでしたが、全然動けなくて。「これは、ついていけないかもしれないぞ」と思いましたね。
小比類巻 キックで使う筋肉は、ウェイトで鍛えた筋肉とは質が違いますからね。筋持久力も必要。1発2発ではなく、トータル100発を打ち込めるような、しなやかな筋肉が理想です。
小比田 全然違いますよね。それでもあきらめずにキックを続けたのは、単純に楽しかったんだと思います。トレーニングはもちろん、ときどき試合にも出ていましたから。そして2018年に代表取締役に就任したのちに、コヒさんにお会いする機会がありました。
格闘家・経営者 小比類巻貴之●1977年、青森県生まれ。かつてK-1を主戦場に名勝負を繰り広げ、“ミスターストイック”の名で親しまれた格闘家。現在は小比類巻道場の代表を務め、「EXECUTIVE FIGHT BUSHIDO」をプロデュースするなど経営者としても活躍している。kohiruimaki.com
小比類巻 うちの道場メンバーからの紹介でしたね。
小比田 はい。ただ正直に申し上げると、知人の顔を立てるためにとりあえずお会いしなくては、という気持ちでした。当時既に別のジムに通っていましたし、小比類巻道場にお世話になることはないだろうと。でもコヒさんの指導を受けてすぐに「通う価値がある。入会すべきだ」と思い直しました。
小比類巻 ありがとうございます。
お気に入りのトレーニングウェアは、迷彩柄のタンクトップとショーツだ。「派手なほうがテンションが上がります」と小比田さん。
小比田 あれからもう6年。当時より、だいぶうまくなりましたよね?(笑)
小比類巻 着実にうまくなっています。でも最初から変わらないなと思うのは、小比田さんのメンタルです。芯は真面目。いつも明るくて、決してくよくよしない。道場に来るときの派手な服装も、その頃から変わらないです(笑)。
小比田 コヒさんの最初の指摘は今も覚えています。軸を太くするべきだ、と。
小比類巻 運動能力が高いので、自分でリズムをとって自由に動きたいタイプだと感じました。ただ、相手に突かれるとフラッとしてしまう。もし身体の軸が太くなれば、さらに良い選手になるだろうと思いましたね。
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