「FIGHTING EXECUTIVE PORTRAIT」とは……▶︎
すべての写真を見る「もともとインドア派なんです」と言う中川綾太郎さん。だが9月に開催された「EXECUTIVE FIGHT BUSHIDO〜神命」では、経歴不詳の投資家として試合に登場。初出場ながら積極的なファイトを繰り広げ、会場にインパクトを残した。
中川さんにとって、なぜキックボクシングだったのか。そしてなぜ、試合への参加を決意したのか。
「自分にとっていちばん嫌なこと=試合に挑戦しようと思った」
株式会社newn 代表/投資家 中川綾太郎さん●1988年、兵庫県生まれ。早稲田大学在学中、ウェブメディア「アトコレ」設立などの起業を経験。2012年、仲間と共同で株式会社ペロリを創業。女性向けファッションや美容を扱うキュレーションプラットフォーム「MERY」が人気を博す。ペロリを売却したのち、多くのスタートアップや未上場の企業に出資。投資家としてのキャリアを積む。17年に株式会社newnを創業し代表に就任。コスメ、ランジェリー、スイーツなどのジャンルで、高感度なライフスタイルブランドを発信している。newn.co
小比類巻 改めて、キックボクシングを始めたきっかけを教えてください。
中川 もともと格闘技を観るのは好きでした。ただ、実際に始めるのはハードルが高くて。運動もそこまで一生懸命やってきたタイプではないですし。でも3年ほど前、知り合いの、私と同じようなタイプの経営者がトレーニングしていると聞いて、やってみようかと。それに自分で経験すれば、観るのももっと楽しくなると思ったんです。
格闘家・経営者 小比類巻貴之●1977年、青森県生まれ。かつてK-1を主戦場に名勝負を繰り広げ、“ミスターストイック”の名で親しまれた格闘家。現在は小比類巻道場の代表を務め、「EXECUTIVE FIGHT BUSHIDO」をプロデュースするなど経営者としても活躍している。kohiruimaki.com
小比類巻 ほかにはどんな理由が?
中川 端的にダイエットですね。当時は太りすぎていたので、しっかり痩せてきちんとした身体を作りたかった。でも実際、見るのとやるのでは大違いでした。こんなに大変なスポーツなのかと。
ただ、ミット打ちがすごく気持ち良かったんです。パーン!という乾いた音がして。今思えば受けるほうに技術がある、ってことなのですが。
栄養補給にはバナナと焼き芋がお気に入り。「たいていのコンビニで、手軽に買えるのがありがたい」とのこと。確かに!
小比類巻 でも初めて見たとき「センスあるな」と思いましたよ。パンチもキックも、インパクトが良かった。何かスポーツをしていたんですか?
中川 実は小学校、中学校は野球部でした。高校はソフトボール部。男子の部活としては珍しいと思います。
小比類巻 納得です。野球も投げたり、打ったりのインパクトが大事な競技。そのインパクトの感覚が、今も中川さんの身体の中に活きているんですよ。
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