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2026.03.07

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30代で長期療養、立ち止まった40代で世界進出。俳優・渡辺 謙(66歳)の「結果を急がない生き方」


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映画、ドラマ、舞台、そしてハリウッド……。俳優・渡辺 謙は66歳にしても、世界を相手に芝居で第一線を走り続けている。

年齢を重ねるほどに深みを増す彼に、OCEANS世代にとって示唆となる、人生のターニングポイントを聞いた。

【写真16点】「俳優・渡辺 謙の結果を急がない生き方」の詳細を写真でチェック
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渡辺 謙(わたなべ・けん)⚫︎1959年、新潟県生まれ。1987年の大河ドラマ『独眼竜政宗』で一躍注目を集める。2003年『ラスト サムライ』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、以降『硫黄島からの手紙』『インセプション』など海外作品にも出演。日本アカデミー賞最優秀主演男優賞をはじめ受賞歴多数。世界を舞台に活動を続ける、日本を代表する俳優のひとり。

渡辺 謙(わたなべ・けん)⚫︎1959年、新潟県生まれ。1987年の大河ドラマ『独眼竜政宗』で一躍注目を集める。2003年『ラスト サムライ』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、以降『硫黄島からの手紙』『インセプション』など海外作品にも出演。日本アカデミー賞最優秀主演男優賞をはじめ受賞歴多数。世界を舞台に活動を続ける、日本を代表する俳優のひとり。


人生の転機は、立ち止まった瞬間に



渡辺さんにとっての30代は、長い闘病の時間であった。映画初主演作となるはずだった『天と地と』の撮影中、急性骨髄性白血病を発症。俳優として順調に見えたキャリアは一度、大きく中断する。

「30代は療養と重なって、できる仕事がかなり限られていました。それでもありがたいことに、仕事自体は途切れなかった。ただ、大きな作品や海外ロケには、なかなか呼ばれなかったんです。どこかでずっと、『やりきれていない』『まだ物足りない』という感覚があった気がします」。



「40歳の頃、当時続けていた2時間ドラマのシリーズを全部やめたんです。手放すというより、『ありがとうございました』と区切りをつけた感覚ですね」。

そこから仕事の選び方が変わる。主役を張れるかではなく、「面白い役かどうか」が演じる上での判断基準になったのだ。

「作品が世に出て、『こういう役もやるんだ』と多くの人に知ってもらうまでには、だいたい2年くらいの助走期間があるものです。その流れを意識して動いていたら、実際に2年後、海外の仕事につながりました」。



その言葉のとおり、映画『ラスト サムライ』で大きな評価を獲得したあとにハリウッド作品へ出演。世界への扉を開いた。日本人にとって障壁となる語学も努力で乗り越えたという。

「振り返れば、40歳で一度立ち止まったことは、悪い選択ではなかったと思っています。俳優の仕事って農業に似ていて、種を蒔いてから実がなるまで時間がかかるもの。例え二番手でも、面白そうだなと思えたらやるようにしています」。
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