▶︎すべての写真を見る車は、ただの移動手段にあらず。その人の価値観、人生のリズム、そして“らしさ”が出る、いわばもうひとつの名刺のような存在だ。
OCEANSの連載「俺のクルマと、アイツのクルマ」はこの1年、芸人、モデル、アスリートなど、さまざまな人々にその愛車と向き合ってもらってきた。
ここでは、その名シーンの数々をあらためて振り返ってみたい。
イモトアヤコ × トヨタ「ハイエース」
トヨタの代表的な商用車を、お洒落にカスタムしたゴードンミラー仕様の「ハイエース」。丸みを帯びた車体と愛くるしい顔つきは、車ながらもどこか人懐っこさを覚える。
その持ち主は、そんなハイエースと印象が重なるお笑いタレントのイモトアヤコさんだ。撮影日和の抜けるような青をバックに、入手困難な車種についてたっぷり語ってもらった。
「信号待ちしているときに工事現場で働くオジサンたちが見てくることがあるんです。街や道路で羨望の眼差しを向けられたときは、やっぱりうれしいですね（笑）」と、買って良かったと思う瞬間を笑顔で振り返る。
岩尾 望 × VW「ゴルフ8」
M-1優勝後にご褒美で買ったメルセデス・ベンツの「ゲレンデ」からアウディ、マツダと乗り継いできたフットボールアワーの岩尾 望さん。そんな彼が今乗る車こそ、このフォルクスワーゲン「ゴルフ8」である。
大人しく、小回りが効き、見た目もアガる。彼が“ちょうどいいクルマ”に求める3つの条件を、しっかりクリアした一台だ。
「次は何に乗り換えようかなと考えてるときに、目黒通りにあるフォルクスワーゲンの店頭でこの色の『ゴルフ』が並んでいたんです。ほかであまりないグレーの色みが気になって、後ろ姿も可愛らしい。
それまで『ゴルフ』に興味はなかったんですけど、こんなのあるんだと。こじんまりとしたサイズもちょうど良かったですね」。
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