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2025.11.12

最後の独立生産となる、純血「アルピナ」を安東弘樹が試乗!「この独特な”味”を守ってほしい」


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「クルマスター☆安東弘樹のDRIVE TALK」とは……
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創業家ボーフェンジーペン家が率いた独立系メーカーの最後を飾る「B4 GT グランクーペ」。

BMW 4シリーズ グランクーペをベースに、アルピナが独自のチューニングを施した高性能ツアラー。3L直6ツインターボがもたらすのは最高出力529ps、最大トルク730Nm。巡航最高速度は305km/hに到達する。
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圧倒的な動力性能と上質な快適性を両立した、まさに“最後の純アルピナ”と呼ぶに相応しい一台だ。

創業家が手掛けた最後のモデル

1710万円〜/ニコル・レーシング・ジャパン

1710万円〜/ニコル・レーシング・ジャパン 045-228-8360

「BMW ALPINA B4 GT GRAN COUPE」
ボディサイズ:全長4800 × 全幅1850 × 全高1440㎜
ホイールベース:2856㎜
車両重量:1965㎏
駆動方式:AWD
乗車定員:5名
最高出力:529ps(389kW)
最大トルク:730Nm(74.4kg-m)/2500-4500rpm

安東さん、こんにちは! 今回ご堪能いただくクルマはこちら。2025年末をもって、BMW傘下となるアルピナ B4 GT グランクーペです。

「“最後のアルピナ”ですね。実は僕、90年代後半から2000年代にかけて3台乗っていました」。

え、そんなに!

「はい。だから僕にとってアルピナは“クルマを判断する基準”なんです。そのせいで、ほかのクルマに対して評価が厳しくなってしまったともいえます(笑)」。



まさか安東さんが生粋のアルピニストだったとは。

「気付いたら6年間、3台連続で乗っていました。通勤も、取材も、ずっとアルピナ。最初に乗ったイエローのE36型B3カブリオレに始まり、幌がブルーのE46型B3カブリオレ、そして3台目は白のB3 S。もちろんすべて……」。

マニュアルですよね。

「はい、まさに(笑)。それが結果的に”上質”というものを体で覚える経験になりました。驚くことにどの世代に乗ってもクルマの味付けが変わらないのがすごい」。




よく“BMWの上位カスタム”って言われますが?

「アルピナは“チューナー”じゃなく、ドイツの“自動車メーカー”なんです。僭越ながら、いろんな方にそこはつい訂正しちゃいますが(笑)。

エンジンはピストン重量をミリ単位で合わせ、当時はブロックから作り直していた。ブランドの哲学も仕立ても、BMWとはまったく別物。

でもね、乗るたびに『あ、アルピナだ』ってわかる。進化しても味が同じ。そこがアルピナのすごみなんですよ」。



熱量が半端ないっす! では、BMW高性能版の「M」がサーキット志向なら、アルピナは?

「例えるならアウトバーンを優雅に走るためのツアラー。このB4 GTは、最高巡航速度が305㎞/hでも快適でいられるように造られています。ロールしないのに突き上げもない。しなやかさこそ、“アルピナマジック”です」。

やや深みのある「イモラレッド」のボディに、各部の意匠をゴールドであしらった最高峰のGTモデル専用仕様。控えめながらフロントには小さなカナード&スプリッターによって存在感を強調、ロゴ入りのスポイラーを装備する。「見た目のアクセントではなく、より安定した高速走行を実現するための機能美ですね。控えめなのがニクイです」。

やや深みのある「イモラレッド」のボディに、各部の意匠をゴールドであしらった最高峰のGTモデル専用仕様。控えめながらフロントには小さなカナード&スプリッターによって存在感を強調、ロゴ入りのスポイラーを装備する。「見た目のアクセントではなく、より安定した高速走行を実現するための機能美ですね。控えめなのがニクイです」。


それにしても“最後のアルピナ”に乗る切なさもありますね。

「アルピナとして独立生産するのはこれが最後。BMW傘下となっても、この味は守ってほしい」。

フランチャイズチェーンみたいに地元の味をアルピナ風で終わせてほしくないですね。そういえば、この仕様は押し出し強めなレッド×ゴールドですね。

「だいぶスポーティ寄りです。キャリパーにドリルドディスク。昔は穴を開けないという美学だったんですけど、これも時代です」。
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