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スマホゲームは「集中」じゃない? マインドフルネスに向かない意外な習慣とは

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ーー反対に、マインドフルネスになりにくいものもあるのでしょうか?
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あります。たとえば電車内でスマホゲームに没頭している人をよく見かけますが、一見「集中している」ように見えても、あれがマインドフルネスかというと、じつはそうでもありません。

ゲームは視覚に意識が向いていても、体や感覚は置いてけぼりです。多くの場合、反射的に指を動かしているだけで、身体性を伴っていないのです。

また、意外かもしれませんが「料理」も、必ずしもマインドフルネスとは言えない場面があります。料理は「次に何をするか」「火加減は大丈夫か」「あと何分あるか」など、常に複数のことを考えるマルチタスクだからです。
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もちろん、気分転換や創造性の発揮にはとても良い作業です。でも、“今この瞬間に集中する”という点では、ややズレることもあるかもしれませんね。

ーー料理が難しいなら、「食べること」はどうですか?

「食べるマインドフルネス」は、とてもおすすめです。たとえば、箸をゆっくりと持ち、お茶碗の重さを感じ、お米のツヤや香りをじっくり観察する。一粒一粒を噛み締めて、「あ、甘みがあるな」「もちもちしてる」「おだしの香りが広がる」と五感で味わう。

これが、“食”を通じたマインドフルネスです。

ーーうーん、正直「早く食べたい」って思っちゃいますけど(笑)

そうなんですよ(笑)。合う・合わないはあります。

『孤独のグルメ』みたいに、「ひとり実食レポ」を楽しめる人にはハマるかもしれませんね。

大切なのは、「自分にとって自然に没頭できるものを知ること」。お風呂掃除が向いている人もいれば、靴磨きや窓拭き、ウォーキングがしっくりくる人もいる。人によって違って当然なんです。

そしてもうひとつ大事なことは、「今日はうまく集中できないな」と気づくこと。その“気づき”こそが、マインドフルネスへの第一歩です。
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