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ストレスフルな40代の特効薬! 家事は40代のための最強マインドフルネスだ

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ーー冒頭で挙げたお風呂掃除は、マインドフルネスになり得ますか?
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私には無かった着眼点でしたが、お風呂掃除は非常に適しています。というのも、マインドフルネスに入るには「五感をフルに使うこと」が有効だからです。

スポンジの触感、水の流れや温度、洗剤の香り、壁をこする音……。お風呂掃除はこれら五感を自然に使いながら、体も大きく動かせる。無心になれる作業なので、マインドフルネスにぴったりです。

ーー他にもマインドフルネスになれる家事はありますか?
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あります。ポイントは「五感を使うこと」と「単純動作の反復」です。

たとえば窓や床の掃除。一定のリズムで磨いたり、ゴシゴシこすったりするうちに“ゾーン”に入っていきます。汚れが落ちていくのを目で見て実感できるので、達成感もある。

エアコンのフィルター掃除のような細かい作業も、集中力を使うので没頭しやすいですね。

男性的な作業では、靴磨きや洗車もおすすめです。革やボディの光沢、水の弾き方、仕上がっていく様子に「お、ここもキレイになった」と一人語りしながら、自然と心が整っていきます。

庭があるなら、雑草抜きもいいですね。草の香り、土の感触、引き抜く手応えなど、自然と対話する感覚が味わえます。

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ーーなるほど。五感とリズムが鍵なんですね。

その通りです。とはいえ、単調ゆえに慣れると、また別の思考が入り込みがちなんです。

たとえば床を拭いていて「そういえば明日のプレゼンどうしよう」と思考が逸れたときに、「あ、また逸れた」と気づいて戻す。「今はこの床の汚れに全集中!」と意識を戻す練習こそが大事なんです。

ーー実際に、成功者の中でも取り入れている人はいますか?

ある歯科医院の先生は、毎朝スタッフや患者さんが来る前に、自らシンクや作業スペースを丁寧に磨いています。蛇口のくもり、水垢を一つずつ拭き取っていくことで、自分の心を整える時間にしているんです。

結果的に、患者さんへの声かけも自然と柔らかくなり、スタッフとの関係性も良好になったと聞いています。

また、多くの経営者が実践しているのが通勤時のウォーキングです。

一駅前で降りて歩く中で、足裏が地面を踏む感覚、風の冷たさ、街路樹の匂いなどを感じながら、自分を整えていく。これは最も手軽にできる「マインドフルネス習慣」かもしれませんね。
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