OCEANS

SHARE

advertisement
  1. トップ
  2. ライフ
  3. スマホゲームはNG、風呂掃除はOK!“デキる男”が実践する「家事マインドフルネス」のすすめ

2025.12.21

ライフ

スマホゲームはNG、風呂掃除はOK!“デキる男”が実践する「家事マインドフルネス」のすすめ

shutterstock

shutterstock


仕事のプレッシャーや将来への不安が絶えないミドル世代。多忙な日々の中で、心の平穏を保ち、集中力を維持する力は“必須スキル”となりつつある。その解決策として、昨今注目されているのが「マインドフルネス」だ。
advertisement

とはいえ、修行僧のような特別な時間が必要だと思い込み、尻込みしている人も多いのではないだろうか。

しかしその答えは、身近な場所……日常の「家事」のなかにあった。

じつは筆者の夫(40代半ば)はこの頃、お風呂掃除を率先して引き受けてくれるようになった。理由を尋ねると、「浴槽や壁をブラシでゴシゴシこすっているうちに、無心になって、心も体もスッキリする」とのこと。……ん?これって、まさかマインドフルネスの状態?
advertisement

そこで、そんな素朴な疑問をきっかけに、企業での人材育成に豊富な経験を持つ今蔵ゆかりさんに、「家事×マインドフルネス」という意外な組み合わせについて聞いてみた。

▶︎すべての写真を見る
聞いたのはこの人!
今蔵ゆかりさん⚫︎コミュニケーションクリエイター。マインドフルネス関連の資格を持ち、企業や医療機関向けに「経営者と社員、スタッフが共に成長できる職場づくり」をテーマにした研修・講演を実施。著書に『~自分も幸せまわりも幸せ~「上機嫌に働く67のコツ」』(ぱる出版)、『みんなに必要とされている人の「ひと工夫の習慣」』(クロス・メディア・パブリッシング)など。

今蔵ゆかりさん⚫︎コミュニケーションクリエイター。マインドフルネス関連の資格を持ち、企業や医療機関向けに「経営者と社員、スタッフが共に成長できる職場づくり」をテーマにした研修・講演を実施。著書に『~自分も幸せまわりも幸せ~「上機嫌に働く67のコツ」』(ぱる出版)、『みんなに必要とされている人の「ひと工夫の習慣」』(クロス・メディア・パブリッシング)など。


脳が“今ここ”に戻るだけで、心は軽くなる。マインドフルネスは「頭の筋トレ」

shutterstock

shutterstock


ーーそもそもマインドフルネスとは何か。その定義を改めて教えてください。

いろいろな表現がありますが、一番シンプルに言えば「今、この瞬間に意識を向けること」です。

たとえば、こうして対話をしている最中に「お腹すいたな」「このあと会議どうしよう」と考えていると、それはマインドフルネスではありません。

今は「マインドフルネスとは?」という問いに意識を集中させる。それだけでOKなんです。特別なことじゃなく、“今ここ”に心を置くことが本質です。

ーー「今」に意識を集中させることで、どんな良い影響があるのでしょうか?

人の脳は、過去の後悔や未来の不安に意識が飛びやすい構造になっています。たとえば、イライラやクヨクヨの原因も、多くは“今”起きていることではなく、「まだ起きていないこと」や「すでに終わったこと」なんです。

そんな意識の離脱に気づいて、「あ、違う違う。今、今」と戻していく。それがマインドフルネスの基本です。

一瞬でも“今”に戻ることで、見えないストレスから少し距離を取ることができるんです。

shutterstock

shutterstock


ーーなんとなく「サザエさん症候群」に近いものを感じます。楽しく見ればいいのに、月曜のことを考えて憂うつになるあの感じ……。

まさにそれです。まだ起きてもいない未来に、勝手に気分が落ちてしまう。それってもったいないですよね。どうせ月曜の朝は来るんだから、その時に考えればいい。

“今この瞬間”は、サザエさんを見て笑っていていい。そういう意識の持ち方が、マインドフルネスなんです。

ーーなるほど。思考が逸れてしまったときは、どう対処すればいいのでしょう?

「また考え事してる。自分ってダメだな」なんてジャッジする必要はありません。大事なのは、「気づいて、戻る」訓練を積み重ねることです。

続けるうちに、思考が過去や未来に逸れる回数が減ったり、戻ってくるまでの時間が短くなったりします。この「気づいて戻る」の繰り返しが、考えグセを整える、いわば心のトレーニングなんです。
2/4

次の記事を読み込んでいます。