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大人世代から変えていく。ビジネスの中にサステナビリティを


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川上さんは「大人こそ意識を変えなければならない」と語る。

「日本ではまだ環境へのアクションが“特別なこと”として捉えられがちですが、本来は日常の中に自然と溶け込むべきものだと思います。例えば、ペットボトルを使わないとか、エコバッグを持つとか。 当たり前のことが習慣になっていない。だからこそ、ブランドとして“日常の選択”を変える提案をしていきたいんです」。

その象徴が、廃漁網を再利用した素材「ネットプラス(Net Plus)」中古製品を再販する「Worn Wear」などの取り組みだ。 環境配慮とビジネスを両立させる姿勢こそ、現代のアウトドアブランドの使命だ。
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「温暖化で冬のビジネスが縮小している中、 夏の海を軸に新しい価値を生み出す。これは環境への対応であり、同時に次の世代への投資でもあると思っています」。

最後に川上さんは、「この店はコミュニティそのもの」と話す。「サーファーだけでなく、ウインド、ヨット、カヌー、アーティストも、 みんなが海でつながる。そんな人たちが自然に集まって、夢を語り合える場になればうれしいです」。


遊ぶことと守ることを結びつける。そして、世代を超えて「海を好きでいる人」を増やしていく。パタゴニア原宿オーシャンストアは、そんな新しい時代の海の入り口だ。

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