
大切な人との時間を、もっと特別に彩りたい。そんな思いに応えるのがペアウォッチだ。
日常のさりげない瞬間から、記念日や特別なシーンまで、ふたりの腕元をそっとリンクさせることで、時間そのものが思い出に変わる。
今回は名作時計の中から、女性と一緒に楽しみたい珠玉のペアウォッチを厳選。デザイン性と信頼性を兼ね備えた逸品を、1年のご褒美として手に取ってみてほしい。
【写真6点】「女性と一緒に楽しみたいペアウォッチ」の詳細を写真でチェックAUDEMARS PIGUET
オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク

左●「ロイヤル オーク オートマティック」K18ホワイトゴールドケース、41㎜幅、自動巻き。995万5000円、右●「ロイヤル オーク フロステッドゴールド」K18ホワイトゴールドケース、34㎜幅、自動巻き。940万5000円/ともにオーデマ ピゲ ジャパン 03-6830-0000
舷窓から着想を得たと言われる八角形ケースは、もはや絶対的なアイコン。1972年、ジェラルド・ジェンタがたったひと晩で描き上げたスケッチから誕生したのが、“ラグスポ時計”の嚆矢である「ロイヤル オーク」だ。現行モデルではオリジンのスタイルを厳守しつつ、多彩なコレクションが展開されている。
左のモデルは伝統のタペストリーダイヤルを採用した王道の3針デザイン。右のモデルはケース、ブレスレット、ダイヤルの表面に微細な凹凸を施したデコラティブな仕様で、光が差し込むと宝石のように煌めく美しい一本だ。
JAEGER-LECOULTRE
ジャガー・ルクルト/レベルソ

左●「レベルソ・トリビュート」K18ピンクゴールドケース、縦45.6×横27.4㎜、手巻き。660万円、右●「レベルソ・ワン」K18ピンクゴールドケース、縦40.1×横20㎜、手巻き。677万6000円/ともにジャガー・ルクルト 0120-79-1833
1931年、ポロ競技向けの時計として誕生。文字盤を保護するための反転ケース構造は、時計史における画期的な発明だ。そんな出自を持つものの、現在の「レベルソ」はドレスウォッチとして語られることが多く、フォーマルからカジュアルまで対応する角形時計の大本命である。
男性におすすめしたいのは、「レベルソ」の新たな境地を開拓した2025年のニューモデル。ケースと同素材のメッシュブレスを備え、装飾性と着用感を向上させた。一方、女性向けは同じくゴールドのケース&ブレスを採用する小ぶりなモデル。ケースにダイヤモンドを配し、華やかな手元を演出する。
CHANEL
シャネル/J12

左●「J12 キャリバー 12.1」高耐性セラミック×SSケース、38㎜径、自動巻き。132万円、右●「J12 BLUSH キャリバー 12.2」数量限定。高耐性セラミック×SSケース、33㎜径、自動巻き。156万2000円/ともにシャネル 0120-525-519
2000年の誕生以来、ウォッチメイキングの常識を覆してきたシャネル。アイコンの「J12」はセラミックという素材にスポットライトを当てた不朽の名作。優れた耐傷性と美しい光沢を兼ね備え、スポーティでありながらもラグジュアリーな佇まいを実現している。
左は最もプレーンな38㎜径の3針タイプ。全身を黒で統一したデザインにより、シャネルらしいモードな薫りが漂う仕上がりだ。女性の手首に合う33㎜モデルも基本デザインは左と同様。しかし、ベゼルのスケールやインデックスをピンクのグラデーションで彩り、可憐な雰囲気を添えている。いずれも自社製ムーブメントを搭載し、シースルーバックからその精緻な造形を鑑賞することができる。
VACHERON CONSTANTIN
ヴァシュロン・コンスタンタン/マルタ

左●「マルタ・ムーンフェイズ」K18ピンクゴールドケース、縦42×横36.7㎜、手巻き。620万4000円、右●「マルタ・マニュアルワインディング」K18ピンクゴールドケース、縦34.4×横28.4㎜、手巻き。336万6000円/ともにヴァシュロン・コンスタンタン 0120-63-1755
「マルタ」はヴァシュロン・コンスタンタンを象徴する「マルタ十字」から着想を得た独創的なコレクション。美しい曲線を描く時計は紳士淑女に相応しく、その腕元で優雅に時を刻む。
メンズサイズの本作は、ピンクゴールドケースにアイボリーダイヤル、ブラウンレザーベルトを組み合わせたクラシカルな仕様。9時位置にはムーンフェイズ機能を備え、月の満ち欠けを表示するのもポイントだ。対してレディスサイズはダイヤルにホワイトのマザーオブパールを採用。自然が生み出す神秘的な表情が女性の手元を華やかに彩る。
GRAND SEIKO
グランドセイコー/ヘリテージコレクション

左●「SBGX357」ブライトチタンケース、37㎜径、クオーツ。57万2000円、右●「STGF387」ステンレススチールケース、26㎜径、クオーツ。58万3000円/ともにセイコーウオッチ 0120-302-617
最後に紹介するペアウォッチは日本の雄、グランドセイコーより。「ヘリテージコレクション」は、ブランドが大切にする過去の名作からインスピレーションを得た、オーソドックスなデザインを展開する定番シリーズである。
純チタンより色が明るく、硬度も高い独自素材「ブライトチタン」を纏う37㎜モデルは、風紋が刻まれた雪のような独特のダイヤル模様を採用。華奢なフォルムの26㎜モデルは、水面を覆う桜の花びらをモチーフにしたダイヤルに、ダイヤモンドインデックスを配す。いずれも、自然の情景を映し込んだ時計の“顔”が見どころなのだ。