
全身ブラックのワントーンコーデは、OCEANSで特に人気の高いスタイルだ。そこで、提案。腕元まで黒で統一して、その完成度をもう一段引き上げてみてはどうだろう。
今回は素材や仕上げで奥行きを生む5本の“真っ黒時計”を厳選。
そこに滲むのは“反骨心と不敵さ”。「Paint It Black!」と叫んだ、あの英国ロックスターのマインドとも通じる!(ような気がする……)
【写真6点】「黒好きのための“真っ黒時計”5選」の詳細を写真でチェックOMEGA
オメガ/スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン

セラミックケース、44.25㎜径、自動巻き。226万6000円/オメガ 0570-000087
文句なし、異論なし、抜かりなしの“真っ黒時計”。すべての外装パーツを黒で染め上げた、オメガの大看板「スピードマスター」だ。NASAの公式装備品に選ばれたコレクションらしく“宇宙”をテーマにしたデザインで、その佇まいはクール&ミステリアス。
黒一色といっても、ダイヤル・針・インデックスで質感やトーンに変化をつけることで、奥行きと判読性を両立させている点も見逃せない。
IWC SCHAFFHAUSEN
アイ・ダブリュー・シー シャフハウゼン/パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41・トップガン・セラタニウム

セラタニウムケース、41㎜径、自動巻き。204万500円/IWC 0120-05-1868
精悍な顔つきを備えた空の傑作時計。漆黒デザインのハイライトとなるのは、ずばりマテリアルだ。ケース・リュウズ・プッシャーには IWC 独自の素材「セラタニウム」を採用している。
これはチタンに特殊な熱処理を施し、表面をセラミック化させたもので、軽さと高い耐傷性を併せ持つ。つまり、チタンとセラミック双方のメリットをひとつにした革新素材だ。
空で鍛えられた機能美は、デザインだけでなく素材にまで宿る。
HUBLOT
ウブロ/ビッグ・バン 20th アニバーサリー オールブラック

世界限定500本。セラミックケース、43㎜径、自動巻き。345万4000円/LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ 03-5635-7055
自由な発想と確かな技術力を武器に、常識を打ち破り続ける時計界のゲームチェンジャーより。本作は旗艦コレクション「ビッグ・バン」誕生20周年を祝う、スペシャルな一本だ。
ウブロらしい前衛的なスピリットを体現し、見た目はこの通り“真っ黒”。ブラックセラミックケースは軽さと堅牢性を兼ね備え、チェッカー柄のダイヤルでスポーティなアクセントを添える。黒の力強さが、20年の進化を雄弁に物語るのだ。
BELL & ROSS
ベル&ロス/BR-05 スケルトン ファントム セラミック

世界限定500本。セラミックケース、縦41×横41㎜、自動巻き。148万5000円/ベル&ロス 銀座ブティック 03-6264-3989
航空計器をイメージソースとするベル&ロスのモダンなラグスポシリーズ「BR-05」。ソリッドなケース&ブレスは光を受けて輝き、装いにおいて確かな存在感を発揮する。
ブラック仕様の本作は文字盤が見どころ。スモーキーな加工を施したサファイアガラスを採用し、ムーブメントの鼓動を存分に楽しむことができるのだ。
ほかとは一線を画す黒時計。その佇まいは、腕元でひときわ強く個性を主張する。
CARTIER
カルティエ/サントス-デュモン

SSケース、縦43.5×横31.4㎜、手巻き。129万3600円/カルティエ 0120-1847-00 (Antoine Pividori© Cartier)
ひと言で表すなら“エポックメイキング”。1904年初出の「サントス」は、著名な飛行家アルベルト・サントス=デュモンの要望から誕生した、世界初の男性用腕時計だ。(当時、懐中時計を手首に巻いたものは存在していた。腕時計用としてゼロから製作されたのは「サントス」が世界初)。
本作は3代目当主ルイ・カルティエが手掛けたオリジナルの意匠を受け継ぎつつ、ケース・ダイヤル・ストラップをブラックで統一。ジュエラーの矜持が息づく、眉目秀麗な黒時計である。