
“ニット帽なら”とするよりむしろ、ニット帽“すら”と言ったほうが齟齬がないようにも思う。街では黒い服や黒い靴と同じように、黒いニットキャップを身に付けた精悍な大人が増幅中。その選び方、合わせ方、被り方をつぶさにチェックしていこう。
【写真11点】「ニット帽なら圧倒的に“黒”が人気!」の詳細を写真でチェック① 顔周りの鉄板コンビでモダンモノトーンを締め括る

Tシャツ=ビューティ&ユース パンツ=テアトラ スニーカー=ヴァンズ 帽子=ビームスプラス 眼鏡=イエローズプラス 腕時計=Gショック バッグ=ポーター
▶賣野さんのスナップをすべて見る賣野佑介さん(36歳)大胆なドロップショルダーが際立つプレーンなTシャツを、ルーズな黒パンに気負いなく合わせる。リラックス感が充満する、モダンモノトーンのお手本だ。
ヴァンズやGショックまで黒で揃えるかたわら、黒髪の上には同じくブラックのニットキャップをちょこんとセット。黒縁メガネとの鉄板コンビに、シンプルスタイルの締めくくりを託した。

② アイコニックなロゴ使いはニットキャップにも

Tシャツ、パンツ=ともにコリジョン シューズ=コンバース 帽子=ネイバーフッド 眼鏡=カルテル バッグ=フライターグ リング=クロムハーツ
▶寒河江さんのスナップをすべて見る寒河江要介さん(45歳)全身黒にピンポイントでグレーと白を効かせた、メリハリ上手なルーズスタイル。バッグやスマホホルダーを含めて、多彩なロゴ使いでも着こなしを楽しく盛り上げる。
ニットキャップも御多分に洩れず、ネイバーフッドのタグがサイドに鎮座。存在感のあるスクエアフレームのアイウェアと組み合わせて、大人ストリート的匂いを放出。

③ ニットキャップを皮切りに、センターラインを黒で引き締め

ジャケット、デニム、帽子、アクセサリー=すべてシュプリーム Tシャツ=ユニクロ シューズ=ドクターマーチン 腕時計=ロレックス ネックレス=クロムハーツ
▶矢山さんのスナップをすべて見る矢山拓也さん(45歳)ボックスロゴを乗せたシュプリームのニットキャップにはじまり、インナー、足元というコーディネイトの中心線をブラックで統一。ゆえに全身のまとまりが抜群だ。
ややテクニカルなパープルカラーに腰元のバンダナで個性出ししても、ご覧の通りしっくりくる。センターラインの頼れる黒揃え、ぜひあなたもご参考に。

④ 被りの浅いキャップと繊細なフレームで軽快に

シャツ=ユニクロ Tシャツ=無印良品 パンツ=ユナイテッドアローズグリーンレーベルリラクシング シューズ=オン 帽子=不明 眼鏡=金子眼鏡
▶高橋さんのスナップをすべて見る高橋崇行さん(49歳)白シャツと黒パンでトーンを潔くセパレートした、絵になるミニマルコーディネイト。白いインナーと黒いスニーカーを使い、上下それぞれで色を統一させた差配も巧みだ。
で、装い最上部を担うセットは再びの黒。軽快さをアピールすべく、被りの浅いニットキャップを繊細なコンビフレームのメガネとともに。

⑤ ウェアと顔周りで、カラーパレットが見事にリンク

ジャケット=サウスツーウエストエイト カーディガン=コムデギャルソン Tシャツ=スーパーマーケット パンツ=カラー シューズ=ニューバランス×ユナイテッドアローズ 帽子=キジマタカユキ 眼鏡=エフェクター バッグ=アナトミカ ネックレス=ドーサ
ブラックかグレーか微妙なところだが、こちらも黒ニットキャップに認定。生成りカラーのクリアフレームサングラスとセットで用い、ウェアのカラーパレットと同調させた。
ニットキャップを手掛けたのは、ハット界の風雲児キジマタカユキ。シンプルなニットキャップもまた、ハッとするほどの完成度である。

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装いをシュッと引き締め、バタついた朝の寝癖までカバーしてくれる。黒いニットキャップの万能性に疑いの余地はなし。唯一、頼りすぎた末の毛玉の付き過ぎには要注意。そうなる前に、新しい相棒を手に入れておこうね。