
グレースーツやシルバーヘア。そんなクラシックで渋みのあるイメージも手伝って、グレーカラーを纏えば大人の色気が自然と滲み出る。それを全身でまとめたのが以下の3名だ。
言ってみれば、”オールブラックコーデ”の延長線上にあるスタイルだ。だからこそ、都会的なムードが漂い、他とは一線を画すオーラを放つ。彼らはまさに、そのお手本となる存在だ。
【写真10点】「大人の色気が滲む、街角の”グレーコーデ”3選」の詳細を写真でチェック ① Tシャツ×デニムも、ここまで奥深く映る
Tシャツ、デニム=ともに古着 シューズ=ペトルーシャ ベルト=エイチティーシー
▶︎酒井さんのスナップをすべて見る酒井元太さん(36歳)まず最初、目についたのはフロントの写真。デヴィッド・ボウイだ。ダークトーンで、同系色のアイテムが揃っているからこそ、彼の横顔が映える。フェードしたTシャツに、程良く色落ちしたデニム。いずれも古着というが、古臭さとは無縁の味わい深さを感じさせる。
タックインで、好バランスを図った点も見事だ。


② ストリート的”ユルさ”で、自然に纏う
シャツ、デニム、帽子=すべてフジト シューズ=ヴァンズ リング=クロムハーツ 靴下=オブスキュアソックス
▶︎松尾さんのスナップをすべて見る松尾卓実さん(48歳)松尾さんもデニムをセレクト。先ほどの酒井さんと似たキレイな色落ちだ。こちらを、チェックシャツとヴァンズでサンド。上下ともに、やや大きめのサイズ感が相まって、ストリート的”ユルさ”が自然に薫る。
よく見ると、スニーカーに合わせてキャップも黒。小物でコーデを”締める”という、テクニックまで秀逸だ。


③ とことんモードに、それでも品を意識
シャツ=オーバーコート Tシャツ=グラフペーパー パンツ=カラー シューズ、バッグ=ともにロエベ 腕時計、リング3=ともにカルティエ ブレスレッド、リング=ともにエルメス リング2=ブシュロン
▶︎生島さんのスナップをすべて見る生島広嗣さん(48歳)デニムを選んだふたりとは、また打って変わってモードな装い。オープンカラーシャツ×ハイネックの重ねワザに、ズドンと下に向かって落ちるようなワイドスラックス。そのオーバーシルエットが、モダンに魅せる。
さらに、ブラウンレザー、シルバー系アクセを添えて、品格をも獲得した。この”余裕”こそが、スタイルの核だ。


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デニムの色落ちから生まれるグレーは、やっぱり唯一無二。一方で、スラックスのような折目正しいグレーも繊細で美しい。グレーとひと口に言っても、こうしてトーンは少しずつ異なってくる。
これがグレーの魅力であり、皆が惹かれる理由はそんなところにあるんだと思う。