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④ 家ができたら終わり、ではない

家が完成したあとは、ご近所さんたちを家に招いてコーヒーを振る舞ったり、ルームツアーもしました。僕の家では時々知り合いを呼んでパーティーをやりますが、ご近所さんもパーティに呼びます。
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当然の流れで町内会にも加入しました。回覧板や集金もあるし、順番でごみ捨て場の担当もしますよ。賃貸だったらこうはならなかったと思うし、家を買ったから町内会に入り、みなさんに認めてもらいコミュニティに仲間入りできたんだと思います。おかげで日本語も上達したし、いいスパイラルになったような気がしますね。



現在、三茶ハウスは民泊として活用していますが、何かトラブルがあったら対処しないといけないので、頻繁に通っています。近所の方の中には「(宿泊者のことで)なにかあったらアントンに言えば大丈夫」という気持ちでいてくれる人もいますね。
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家ってリノベしたあともマテリアルをいじったりメンテナンスが必要。人との付き合いも同じで常にメンテナンスしていかないとダメになると思うんですよね。だからこそ場所や近所、家も含めて好きにならないと上手くいかないのかなと。





今は日本中どこにでも空き家がある時代。世田谷区だけでも5万戸以上あります。もしかしたら自分の実家など手をつけていない空き家を所有する人もいるかもしれません。

日本ではこんなに空き家があるのに、新築の家を買う人の方が多いですよね。「古いものはダメじゃない」という考え方も取り入れて、今ある空き家を活かして家も地域もアップデートできたらいいんじゃないかなと思います。

佐藤ゆたか=写真 池田裕美=取材・文 
浪貝畳店=撮影協力

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